「遊郭編」の次のエピソード「刀鍛冶の里編」では、霞柱・時透無一郎が活躍 著:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第12巻(集英社)

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リアルに「血湧き肉躍り」すぎて本当に放送できるのか不安…

 2021年12月から『鬼滅の刃 遊郭編』の放送が始まりました。毎週の放送を楽しみにしているファンも多いなか、「怖くて見ていられない」という人も少なくありません。夜の街を舞台にした「遊郭編」には、ホラー的な怖さを感じるシーン、残酷なシーンがいくつも描かれます。

 また、まだアニメ化が決定されていないエピソードにも、TVアニメ化されるのか心配になるキツいシーンが待っています。

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

玉壺いわく芸術品

「遊郭編」第3話で、蕨姫花魁が人間ではないと勘づいた「京極屋」の女将が空中から投げ落とされ死亡。上弦の陸・堕姫(だき)が人を殺める、残酷なシーンに悲鳴が上がりました。

 そんな流血シーンを越えてくる惨劇を、上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)が起こします。刀鍛冶の里へ攻め入った玉壺は、霞柱・時透無一郎たちと出くわしました。

「今宵三方のお客様には是非とも私の作品を見ていただきたい!」

 そういった玉壺が見せたものは、5人の死体で作った「作品」でした。壺から出てきた人体を刀で貫いた不気味なオブジェです。死体が自分たちの知人や親戚だと気付いた人びとは悲鳴を上げます。その上、死体に突き刺した刀を玉壺がひねると断末魔の叫びが上がるという悪趣味さです。これには、感情が薄い無一郎さえ激しく怒ります。マンガはモノクロですが、アニメ化されカラーで描かれたら、不快感が倍どころではなさそうです。

半身だけで戦う玄弥

 無限城で、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)に、不死川玄弥は両腕を斬られます。さらに胴体も真っぷたつにされ、絶体絶命の窮地に陥ります。玄弥は鬼を喰べて自分の力にできる特殊能力を持っていました。黒死牟の一部を喰べて胴体をつなぎます。

 その後も黒死牟の攻撃で、玄弥は頭から腰のあたりまでの左半分を失いました。血の海のなかで戦い続ける玄弥の姿はあまりに悲痛です。

 最期には、鬼と同じように身体が崩れます。黒死牟を倒すきっかけを作った玄弥でしたが、実の兄・不死川実弥の前で服だけ残して消え去るという壮絶な死を遂げます。「アニメ化はしてほしいけれど、アニメになったら直視できるか心配」なのがファンの心理です……。

無惨のエサになる隊士

 無限城で、珠世の攻撃を防ぐために無惨は肉のまゆを作りました。無惨を食い止めていた珠世でしたが、やがて力尽きてしまいます。その時、名もなき鬼殺隊士たちが駆けつけました。愈史郎の血鬼術を使い司令塔の役割を負っていた産屋敷輝利哉は、無惨に攻撃を仕掛けようとする隊士たちを止めようとしますが、間に合いません。まゆから出てきた無惨に次々と殺されます。そして、無惨は彼らをエサとして喰らうのです。

「全員死んだぞ 千年以上生きていると食い物が旨いという感覚も無くなってくるが 餓えていた今の食事は実に美味だった」

 無惨の手足には牙の生えた口ができていました。おそらく、その口で隊士たちを喰べたのでしょう。お館様や珠世の攻撃で少なからずダメージを負った無惨でしたが、隊士たちを殺し、回復してしまいます。死体で無限城の廊下は血まみれ、一体何人の隊士が死んだのか判別できません。

 最終決戦の一歩手前。クライマックスシーンであるだけに、これまで以上に過激な流血表現が多く、「TVで放送できるのか……」「TV放送は無理で、劇場版になるのでは?」と不安がるファンが多いようです。

『鬼滅の刃』は人喰い鬼と戦う、という物語であるだけにエグいシーンは避けられません。しかし、残酷さが引き起こした悲しみや苦しみを、登場人物たちがどうやって克服していくかも『鬼滅の刃』のテーマです。