初期はゴーグルを身に着けていた甘党&無鉄砲な男・坂田銀時が表紙に描かれている『銀魂』第1巻(集英社)

【動画】アニメ版『銀魂』 銀さんのゴーグルを確認してみる

銀さんのゴーグルはどこへ?

 アニメやマンガにはそれぞれ「設定」がありますが、長期間続いている作品を見ていて「あれ? いつの間にか設定が変わってない?」と感じたことはありませんか? 実際に人気作品のなかには、途中で設定が変更されているケースもしばしばあります……。そこで今回は、「アニメ・マンガで消えた初期設定」をいくつか紹介します。

 例えばマンガ『銀魂』の主人公・坂田銀時は第1話で「ゴーグル」を身につけていますが、第2話以降は常時「はずしている状態」でした。メタギャグもなんでもありの『銀魂』らしく、サラッと「なぜゴーグルが消えたのか」理由を説明しており、銀時は「あんなメンド臭ェモン毎回描けるワケねーだろ」と原作者・空知英秋先生の本音を代弁していました。さらにアニメ版では、「それを見越してアニメじゃ初手からゴーグルまる無視だぁ!」と衝撃的なカミングアウトをしています。

 また1979年4月2日に放送開始されたアニメ『ドラえもん』の第1話「ゆめの町 ノビタランド」にも注目。のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫といった「いつメン」のなかに、黄色い服を着て青の帽子をかぶった「安雄」というキャラクターも溶け込んでいます。初めて『ドラえもん』を観る人は、安雄を「メインキャラのひとり」と捉えてしまいそうですが、彼が出演したのはこの回だけ。彼はいったいどこへ行ってしまったのでしょうか……。

 ほかの作品に関しても、ネット上では「『名探偵コナン』の蘭は一度寝たらなかなか起きないらしいけど、その設定ってほぼ使われてないよね」「『NARUTO-ナルト-』のサクラはカカシから『幻術タイプ』だって言われてたのに、あまり活かされてない気がする」「『HUNTER×HUNTER』のゴンが持ってた釣り竿はどこいったんだよ(笑)」などのコメントが続出。「もともとあった設定」がないがしろにされているケースは意外と少なくないようです。