ラストには衝撃の展開が!?

『ONE PIECE(ワンピース)』や、『進撃の巨人』など作中の多くの伏線があとからしっかり回収されるマンガはたくさんあります。ほかに、「なるほど……」と思わずうなってしまうほどの、「伏線回収」が見事なマンガを3作品ご紹介します。

【画像】ラストに驚き! すごすぎる「伏線回収」が待つマンガ(7枚)

『東京喰種』



著:石田スイ『東京喰種』第1巻(集英社)

 人間の死肉を食べ、生きている存在「喰種(グール)」が人間に紛れて生活している、というストーリーです。大学生の金木研(かねき・けん)はある事故をきっかけに喰種の内臓を移植され、半喰種にされてしまいます。人間は食べたくない、でも空腹は収まらない。人間と喰種の間で苦悩する金木。悩みぬいた末、金木は何を選択するのでしょうか。

『東京喰種』で登場したセリフが、続編である『東京喰種:re』で回収されるので、それぞれを照らし合わせながら読むことで、面白さが格段にアップしそうです。

『さよなら絶望先生』



著:久米田康治『さよなら絶望先生』第1巻(講談社)

 新クラスの担任は超ネガティブ人間・糸色望(いとしき・のぞむ)。通称「絶望先生」は学校から飛び下りたり、すぐ不登校になったりと、いつもクラスを引っ掻き回すのでした。

 ギャグを楽しむ作品かと思いきや、最終巻の30巻で怒涛のシフトチェンジを見せます。1巻から29巻まで細かな伏線が張られていて、最後にすべてひとつにつながる爽快感が楽しめます。

『からくりサーカス』



著:藤田和日太郎『からくりサーカス』第1巻(小学館)

 祖父の莫大な遺産を相続してしまい、親族に命を狙われることになってしまった少年、才賀勝(さいが・まさる)。勝と偶然出会った、人を笑わせていないと呼吸困難に陥る「ゾナハ病」という奇病を患った拳法家・加藤鳴海(かとう・なるみ)が勝の窮地を救います。1度は危機を乗り越えたふたりでしたが、次々と迫りくる親族たちの刺客との戦いは、途方もなく長い戦いのはじまりにすぎなかったのです。

 ひとつの国の歴史を見るような壮大なストーリーで、数百年前のある事件が原因で、現在まで続く因縁が明らかになります。ぜひ、何度も読み返して、細部にまで詰め込まれた伏線を探してほしい作品です。

『セトウツミ』



著:此元和津也『セトウツミ』第1巻(秋田書店)

『オッドタクシー』の作者・此元和津也さんが描く1話完結の日常コメディです。放課後、川岸で雑談するふたりの男子高校生の話で、漫才のように繰り広げられる会話は思わず笑みがこぼれます。

 大阪弁で話すふたりの会話のなかに、伏線がちりばめられていて、結末は漫才のオチのようにすっきりとした気分で読み切れる作品です。