クラブでの演奏中にハモンを守って戦うランバ・ラルが描かれる、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II』DVD(バンダイビジュアル)
あなたの『ガンダム』キャラのベストカップルは？
ガンダムシリーズ作品では、見てる方が照れてしまうような恋愛ドラマが描かれることがあります。羨ましいほどラブラブなカップル、悲劇のカップルなどさまざまですが、今回はそのなかから注目してほしいベストカップルを紹介します。
ランバ・ラル×クラウレ・ハモン
ジオン軍に所属し「青い巨星」の異名をとるランバ・ラルとその恋人クラウレ・ハモン。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、一年戦争前の姿が描かれています。
ランバが変装しクラブ・エデンの歌手だったハモンに会いに行ったり、膝枕をしてもらったりといちゃいちゃ。また、ザビ家一党が何かとちょっかいを出すジオン・ズム・ダイクンの遺児・キャスバルとアルテイシアを逃がすため、ランバとハモンは暗躍していました。
一年戦争でガルマ・ザビの仇討ちを命じられたランバは、ハモンとともに地球に降下。ランバはグフで出撃する際、ハモンと接吻し「兵に手を出させるなよ」とゾッコンLOVE状態。
ランバが戦死すると「ランバ・ラルという男が私の生き甲斐だった」と、ハモンは復讐に燃えマゼラトップで出撃。ガンダムの背後をとったハモンは、アムロに「わたしとラルの人生はあなたよりずっと豊かだった！ それを終わらせたのが坊や あなたなの！」とトドメを刺そうとしますが、リュウ・ホセイの特攻により失敗しました。ランバ、ハモンともに互いのために生きた、愛の深い大人なカップルでした。
シロー・アマダ×アイナ・サハリン
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公で地球連邦軍第08小隊隊長シロー・アマダ少尉（23歳）とジオン公国の貴族でテストパイロットを務めるアイナ・サハリン（23歳）。出会いは宇宙空間で、モビルスーツ戦闘の末2人で遭難。これを協力して乗り越えました。
その後、お互い気になる存在となり、地球で再会。雪山でシローの陸戦型ガンダム対アイナのアプサラスのバトルとなり、再び2機ともに遭難。この時、シローは唐突に「アイナ好きだ！」と告白。アイナもそれを受け入れました。雪深い谷で救助を待っている際には、ガンダムのビームサーベルで雪を溶かし温泉を作り、2人で入浴するというスピード展開。
お互い救助され物語も終盤。ジオン軍のグフカスタムと一騎打ちとなったシローのEZ-8は追い込まれ万事休す。そこでガンダム史屈指の名言がシローの口から飛び出します。
「俺は生きる！ 生きてアイナと添い遂げる！！」
その後、行方不明となったシローとアイナでしたが、終戦後、08小隊の部下が2人を捜索。発見した時、部下が目にしたのは笑顔で迎えたシローとお腹の大きいアイナの幸せそうな姿でした。
『Zガンダム』序盤では、短気なカミーユに対し爪を噛むことをファが注意しても、キレられないだけの信頼関係があった。画像は『機動戦士Zガンダム』劇場版Blu-ray BOX(バンダイビジュアル)
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新説『Z』では「だいしゅきホールド」でハッピーエンドへ
キスハール・バグワット×カリンガ・ヴォーゲル
『機動戦士Vガンダム』に登場したザンスカール帝国の近衛師団部隊長キスハール・バグワットと部隊員で恋人のカリンガ・ヴォーゲル。近衛師団が資材運搬船に偽装したホワイトアークを発見。臨検するため船内に入ると、妊婦を装ったマーベット・フィンガーハットを見つけたカリンガが興味を示します。これを見たキスハールは……
「カリンガは子供が好きなのか？」
「この戦争が終わったら僕の子供を産んでくれないか？」
と、ウッソ・エヴィンら大勢がいるにもかかわらず公開プロポーズします。
その後、ホワイトアークは中継基地に連れていかれますが、ここでもキスハールとカリンガは公共の場でキスをかますという、情熱的なカップルでした。
しかしこのふたりに悲劇が訪れます。キスハールがホワイトアークの偽装に気づきますが、MSリグ・シャッコーごと拿捕。捕虜となるも、すぐにリグ・シャッコーに乗り脱出。一方、カリンガはキスハールが戦死したと思い込み復讐に燃え再出撃。対峙したキスハールとカリンガでしたが、カリンガはリグ・シャッコーを操縦しているのはホワイトアーク隊の誰かだと誤解してしまいます。
最後には互いにビームサーベルの相討ちとなり、2人はコックピットから脱出。抱擁しながら宇宙を漂いキスハールは……
「今から僕たちの結婚式をしよう。あれがウエディングケーキだ」
と、遠くに見えるエンジェル・ハイロゥを見やります。そして重傷のカリンガは声を絞り出すように……
「あなたに会えて私、幸せだった……」
と愛をささやくと、相討ちしたリグ・シャッコーが爆発し、2人は巻き込まれ星となりました。かわいそう過ぎる悲劇補正でベストカップルに入れてあげたい2人です。
カミーユ・ビダンとファ・ユイリィ
『機動戦士Zガンダム』の主人公カミーユ・ビダンとファ・ユイリィ。アニメの公式ホームページによると幼馴染で同じハイスクールに通うという、青春の香りのするふたりです。
ファは全編を通してカミーユのことを気にかけたり嫉妬したりと好意を示していましたが、かたやカミーユは敵である強化人間の「フォウ・ムラサメ」に恋したりと、好意を寄せる女性キャラは多くいました。
そんなカミーユの態度が変わってきたのは、地球でフォウが戦死し宇宙に戻ってきてから。久々にファと再会しアーガマ内で抱擁したり、更衣室から飛び出してきた半裸のファを目撃したりしながら仲を育みます。
クライマックスとなるパプテマス・シロッコ戦で、カミーユは勝利するものの精神崩壊。そんな状態のカミーユを救ったのはファで、その後は看病に付き添うなど献身的に支え『機動戦士ガンダムZZ』の最終回でやっと幸せな姿を見せました。
このふたりのハッピーな姿をもっと早く見られるのが、劇場版の『機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-』です。最後のシロッコ戦に勝利したカミーユは心を連れていかれることなく、宇宙空間に飛び出しファと抱擁。ファがカミーユにだいしゅきホールドする幸せそうな姿を見れば、誰もがベストカップルと拍手を送ることでしょう。
