最強の生命体となったカーズに訪れる悲劇が描かれる、「ジョジョの奇妙な冒険 第2部」4巻(集英社)

【画像】マンガ史上類を見ないほど! 残酷な末路が描かれる(5枚)

考えるのをやめるまで永久に…

 人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』には、とんでもない悪人がたびたび登場します。自分の利益や歪んだ欲望のために平気で他者を踏みにじる悪人たちを、知恵と正義の心で打ち砕くのが「ジョジョ」シリーズの醍醐味です。たいていの悪人たちは無惨な死を遂げたり、生き延びても再起不能になったりするのですが、なかにはちょっと同情してしまうほど、悲惨な目に遭ったキャラもいました。

カーズ(第2部)

 カーズは第2部で登場した「柱の男」たちのリーダーであり、最強の能力を持つ怪物です。主人公・ジョセフの母・リサリサに卑怯な手で勝利し、仲間だったワムウの精神を侮辱するといった下劣ぶりが描かれましたが、唯一の弱点である太陽の光を克服するために、終盤で「石仮面」と「エイジャの赤石」を組み合わせて使い、「究極生命体(アルティメット・シイング)」へと進化を遂げました。

 すべての生物の能力と完璧な再生機能を備え、溶岩に突き落とされても死なない上に、唯一の対抗手段だった波紋まで使いこなすなど、シリーズ屈指の強敵でしたが、最終的にその完璧すぎる不死身ぶりが仇となります。

 最終決戦で主人公・ジョセフが本能的にエイジャの赤石でカーズの攻撃を防御し、赤石がエネルギーを増幅させた結果、火山が大爆発。大噴火に巻き込まれたカーズは、そのまま宇宙空間まで放り出されてしまうのです。地球に帰る手段を失ったカーズはそれでも死ぬことができず、生物と鉱物の中間のような生命体となって、永遠に宇宙をさまようことになりました。

片桐安十郎(第4部)

 第4部で主人公・仗助の最初の敵となった片桐安十郎、通称「アンジェロ」は、吉良吉影を除けば4部のなかでも最低最悪の極悪人です。12歳で強盗・強姦の罪で少年院送りになったのを皮切りに、34歳までに少年3人を強姦ののちに殺すなどの罪で死刑判決を受けますが、虹村形兆によってスタンド能力「アクア・ネックレス」を与えられ、脱獄しました。

 脱獄したアンジェロは、少年時代に自分を最初に逮捕した警官である仗助の祖父を殺害し、仗助の激しい怒りを買います。「アクア・ネックレス」は水や気体に同化して襲ってくる強敵でしたが、仗助と承太郎のコンビには敵いませんでした。

 敗北したアンジェロは仗助のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」の能力で、生きたまま岩と同化してしまいました。その後、子供を人質に取ったり、仗助の髪型をバカにしたりと愚行を繰り返したアンジェロは、さらに細かく岩と融合させられ、「アンジェロ岩」と呼ばれる杜王町の名所のひとつになります。いつしか年月とともに風化するまで、じわじわと死んでいくのでしょうか。仗助は「永遠に供養しろ」と言っていましたが、岩になった「アンジェロ」が過去の悪行を反省しているかどうかは分かりません。



『ジョジョ』屈指の悲惨な結末を迎えたディアボロとそのもう一つの人格ドッピオ。画像は「スタチューレジェンド 「ディスクART ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 [8.ディアボロ&ヴィネガー・ドッピオ]」(バンダイ)

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防御能力が高すぎて……

ディアボロ(第5部)

 第5部の主人公・ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」を仕切るボス・ディアボロは、誰も姿を見たことがなく、自分の正体を知ろうとする者は容赦なく始末する冷酷な男です。

 彼のスタンド「キング・クリムゾン」は十数秒先の未来を予知し、その未来に至るまでの時間を消し飛ばすという能力を持っています。最終決戦でも、ディアボロはポルナレフ、ナランチャ、ブチャラティを次々と始末しますが、スタンド能力を発現させる「矢」に刺されて進化したジョルノの「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」によって倒されました。

「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」は、どんな攻撃をされようが「すべてをなかったことにする」という能力であり、ディアボロは「ジョルノに勝つ未来」にも「『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』の攻撃による死」にも未来永劫たどり着けなくなります。

 そして、彼は永久に死に続ける運命に……。自分が流行らせた麻薬でラリッたチンピラに刺され、女医に生きたまま肝臓を取り出され、犬にほえられただけで車道に倒れこんで車に轢かれ……ディアボロは何度も死の苦しみと恐怖を味わうのです。最終的には自分に話しかけてきただけの幼女にも怯え、四つん這いで「オレのそばに近寄るなああーッ」と絶叫する醜態をさらしました。

マジェント・マジェント(第7部)

 第7部『スティール・ボール・ラン』でも屈指の残酷な末路を迎えたのが、最強の防御能力を持つマジェント・マジェントです。彼のスタンド「20th Century BOY」は本体がいっさい動けなくなる代わりにどんなダメージも周りに散らしてしまうというもので、この「絶対に殺せない」能力で「左半身の感覚を失調させる」鉄球使い・ウェカピポと組んで、お金目当てでジャイロとジョニィを苦しめます。しかし、ジャイロに能力の裏をかかれて片目を失明し、さらにウェカピポから極寒のマキナック海峡に放置されたせいでさまざまな後遺症を負ってしまいます。

 その後ディエゴ・ブランドー(DIO)に救われて生還したマジェントは、信頼していたのに裏切ったウェカピポに恨みを抱き、彼を殺そうと躍起になります。マジェントは馬車の上で「20th Century BOY」を発動させた状態でダイナマイトを体に巻き付けて自爆……という戦法でウェカピポを追い詰めました。しかし、能力を解除していた時に油断したせいで、デラウェア河に沈んでいく馬車の車軸に体をくくりつけられ、川底まで落ちてしまうのです。

「20th Century BOY」があるので溺死することはありませんが、マジェントは川底で自分を守りながら少しも動くことができない状態となります。「DIOが助けに来てくれるはず」と思い待ち続けるも、結局そんなことはなく、彼は半永久的にデラウェア河に取り残されるはめに……。

 DIOが何度も復活していることから考えても、今回紹介した「死ねていない」キャラたちを荒木先生が再登場させる可能性はあるかも知れません。『JOJOLANDS(仮)』というタイトルのみ発表されている次回「第9部」に歴代の極悪人たちが再登場……なんて考えるとワクワクしますね。