運命さえも味方に付けた真の悪人…行く末もまた悪らしい

さらに彼の場合、そのような悪の道を進むに当たって、ある意味では非常に強運の持ち主であったとも言えるでしょう。

例に漏れず、彼も無惨によって鬼にされた人間のうちの1人です。しかし彼は元々鬼にされる予定の人間ではなく、偶然出会った無惨に食料として食べられる存在でしかありませんでした。

しかし無惨に腸を食われた魘夢は致命傷で痛みを感じない中、視界に入った無惨を羨み褒めそやしたんだそう。その言葉で気が変わった無惨は、彼を単なる食料で終わらせず、鬼としての適性があるか試す方向に切り替えたのです。
結果として運よく無惨の血にも適応し下弦の壱まで昇り詰め、下弦解体会議ではまたも無惨の気まぐれによって、一人生き延びることができた魘夢。
悪として鬼として生きるに相応しい策略家であると運命が大いに味方をしていたかのような、そんな道のりを歩んできた鬼でもあるのです。
彼が列車と融合し二百人もの人間を食おうとした時、そこに鬼殺隊の柱の1人である炎柱、そして無惨が目の仇とする炭治郎が居合わせたことも、本来であれば彼にとっては大いなる幸福となるはずだったことでしょう。
綿密な策略の元に練られた計画の元、あのままであれば彼はきっと強い人間を食らい、より強大な力を得られるはずでした。その最大の誤算は、ずばりたった一人夢に落ちる事のなかった、異端の鬼である禰豆子の存在です。
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彼女さえいなければそもそも炭治郎は目覚めることなく、結果として芋づる式に列車に乗り合わせた鬼殺隊の面々も誰一人目覚めず、皆食らい尽くせるはずだった魘夢。

たび重なる強運の中で悪の知略を尽くしてきたヒールとも呼べる存在の彼は、最後の最後の運に見放されてしまいました。しかし逆にそれもまた、彼が最後まで悪役らしい存在感を放っていた大きなポイントでもあるのかもしれませんね。

(執筆:曽我美なつめ)

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魘夢プロフィール

魘夢(えんむ)
CV.平川大輔
年齢:不明
誕生日:不明
身長: 168cm
体重:62kg
下弦の壱/眠り鬼

鬼舞辻無惨配下である“十二鬼月”のひとり。他人の不幸や苦しみを見ることを好む、歪んだ嗜好を持つ。下弦の鬼の粛清時、鬼舞辻無惨に気に入られたため、唯一生き残った。
那田蜘蛛山で炭治郎たちが苦戦を強いられた下弦の伍・累よりも序列の高い下弦の壱であり、鬼舞辻無惨からも血を分け与えられている。
(公式サイトより引用)