アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… X』第1弾キービジュアル (C)山口悟・一迅社/はめふらX製作委員会

【画像】“ひとり多役”を演じた声優の凄さが堪能できるアニメ

山寺宏一さんはひとりで“50役”!?

 声優が声色を変えて、ひとつのアニメ作品で何役も演じるケースは少なくありません。最近ではアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… X』(通称:はめふらX)の第9話で、声優・内田真礼さんが7人のキャラを担当。エンドロールに内田さんの名前が連なっていたことで、ファンに衝撃を与えました。“ひとり7役”は称賛に値しますが、実は内田さんの偉業を超える声優も……。

 まずは「てさぐれ! 部活もの」シリーズで園田萌舞子役を務めた声優・上田麗奈さん。萌舞子は18人姉妹の長女で、なんと上田さんは“姉妹全員分の声”をこなしました。

 また、『鬼滅の刃』の炎柱・煉獄杏寿郎役でおなじみの声優・日野聡さんも“ひとり20役”を務めた経験があります。アニメ『妹さえいればいい。』ではイケメンキャラ・不破春斗をはじめ、冒険者A~D、ゴブリンA~E、アンデッドA~Eなどのモブキャラも一手に引き受けています。あまりに数が多いため、エンドロールで紹介されるキャストが日野さんの名前で埋め尽くされるひとコマも。口調や声質を巧みに使い分けられる日野さんだからこそ、なせるワザなのかもしれません。

 誰もが知るベテラン声優・山寺宏一さんも、“ひとり多役を演じた声優”を紹介するうえで欠かせない人物です。2021年2月に放送された『林修の今でしょ! 講座』では、ショートアニメ『彼岸島X』で全ての登場人物の声にチャレンジしたと明かされています。

 実際にエンドロールを見てみると、戦闘員や吸血鬼だけでなく、カラス、犬、猫、蚊といった生物の声も担当。全て合わせれば50役という驚異的な数字で、作中では焚き火の音まで山寺さんが演じていました。

※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記