絶対に自分が為さなければならないことだから

それでも、彼女は鬼殺隊として独り歩み続けました。
どんなに他人から止められても、それを助言してくれた人間が、自分の仇を代わりに討ってくれるわけでもありません。死んだ両親や姉を、甦らせてくれるわけではありません。

だから彼女は、鬼殺隊として歩み続けるしかありませんでした。

どれだけ自分の歩む道が茨の道であるとわかっていても、とても引っ繰り返せないほどのマイナスからのスタートだったとしても。

人の何十倍、何百倍もの努力と鍛錬を重ね、首を斬れずとも鬼を殺す術を生み出し、見事姉の後を継いで柱にまで上り詰めた胡蝶しのぶ。
彼女が抱えていた苦しみ、辛さ、そして憤怒と執念。
それは到底私たちには想像も付かないほどの、激しく大きな激情だったのではないかと思います。

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「できるできないじゃない やらなきゃならないことがある」
(『鬼滅の刃』17巻より引用)

そんな彼女の価値観を何よりも体現したのが、姉の敵となる上弦と対峙した際のこの台詞です。
難しい言葉も一切ない、あまりにも完結で端的な言葉。
ですがこのたった一言は、彼女がその小さな身体に背負っていた、あまりにも大きすぎる苦しみと激情を痛々しいほどに感じさせる、そんな台詞なのではないでしょうか。

(執筆:曽我美なつめ)

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胡蝶しのぶプロフィール

胡蝶しのぶ(こちょう・しのぶ)
CV.早見沙織
年齢:18歳
誕生日:2月24日
身長: 151cm
好物:生姜の佃煮

鬼殺隊の主軸となる”柱”のひとり。
冨岡とともに那田蜘蛛山へ向かう。
(公式サイトより引用)