■二次創作でも人気!「花吐き病」って?

実は元ネタは少女漫画!

Twitterやpixivで多数のイラストが投稿されている「花吐き病」。涙目で口から花を吐く絵や、ある日目が覚めたら枕元に花びらが落ちている… という漫画を目にしたことがある方も多いのではないだろうか。海外の漫画ファンからも「Hanahaki Disease」と呼ばれ、認知度が高い奇病だ。

もちろん実在するわけではないこの病気、元ネタは「花吐き乙女」という少女漫画。片思いをこじらせ苦しくなった結果、いつでもどこでも花を吐いてしまう… という非常に困った症状がでることが特徴である。思い悩んだ結果症状が出るため、花吐き病のパロディでは「叶わぬ恋」「想いを伝えられない恋」といったテイストのものが中心で、綺麗で幻想的なものが多いのが特徴だ。

その独特の世界観に、「花吐き病いいよね…… 儚くてグロくて」「花吐き病は腐に必須」「BL作品の花吐き病が大好物」などTwitterでも継続的に話題になっている。具体的なキャラクター名を挙げて「花吐き病にかかったところを見たい!」というリクエストなども飛び交っており、パロディが尽きないテーマのようだ。

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元ネタの「花吐き病」はどんな病気?

原作「花吐き乙女」内での正式名称は「嘔吐中枢花被性疾患」。いかにも難病然としているが、誰でもかかるわけではなく、花吐き病にかかった人が吐く「吐瀉花」という花に触ってしまうのが感染経路である。めでたく相手と両想いになると銀の百合を吐いて完治するので、全く治る目途が立っていないわけではない。

ちなみに感染したタイミングで恋をしていなければすぐには発症しないが、後に片思いをした場合症状が現れる。原作内ではオムニバス形式で様々な症例ストーリーが掲載されているが、初恋をこじらせて突然花を吐く様子や、片思いに自分の中で区切りをつけて症状が収まるような様子も描かれている。

ネットで出回っているものはこういった「花を触る」などの詳細は省かれているものが多いが、「術をくらった」「呪いにかかった」などという新たな設定が追加されている場合もある。

片思いがバレバレな上に花を吐くという辛そうな病気。実在したら絶対にかかりたくないが、二次創作の世界では綺麗で切なく、いろいろなシチュエーションが楽しめる。特に気になるカップリングがある場合は、創作意欲がわくテーマの1つなのかも…?

(文=ザ・山下グレート)

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