■人々から愛され続ける「ミッフィー」の本名を紹介!

生誕65周年! ミッフィーは海外でも大人気

バッテンお口が印象的なミッフィーは、小さなうさぎの女の子だ。絵本やグッズにとどまらず、最近ではカフェやお花屋さんまで展開するなど、私たち日本人にとってミッフィーは国民的キャラクターと言っても過言ではないだろう。そんなミッフィーだが、実は“本当の名前”があるのをご存じだろうか?

「日本のミッフィー情報サイト」より

ミッフィーはオランダの絵本作家でデザイナーのディック・ブルーナさんが、1955年から手掛けた絵本の主人公だ。2020年に65周年を迎えたミッフィーだが、絵本のお話によって0才から6才程度で描かれている。つまり、絵本を読む読者と同じ年齢で、永遠に子どものままというわけである。

そんなミッフィーは日本はもちろん、海外でも大人気のキャラクター。ブルーナさんが89才で亡くなった2017年、ミッフィーの絵本は50カ国語以上に翻訳され、世界中で8500万部以上も発行された偉業が報道された。また、オランダ・ユトレヒトにある“世界にひとつだけ”の「ミッフィーの信号」は、地元や海外の人々からも愛され続ける観光スポットだ。

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ミッフィーの本名「ナインチェ」ってどんな意味があるの?

ミッフィーの生みの親・ブルーナさんは、その擬人化したうさぎの主人公をオランダ語で「うさちゃん(=小うさぎ)」を意味する「ナインチェ(nijntje)」(※正式にはナインチェ・プラウス)と名付けた。

そう、ミッフィーの本当の名前とは“ナインチェ”なのである!

後に絵本が英語に訳された際に、ナインチェが「ミッフィー(miffy)」という英語風の名前になり、日本語に訳された本では「うさこちゃん」の呼び名となった。

ところで、英語訳の「ミッフィー」が1979年に初出したのに対し、日本語訳の「うさこちゃん」は1964年と15年ほど早い。そのため、ある年代の方にとっては、ミッフィーよりうさこちゃんの方が馴染みがあるかもしれない。さらに、日本でミッフィーの絵本は2つの出版社から出されており、両社で名前表記が違うという。最初に絵本を出版した福音館書店は「うさこちゃん」、1979年から出版する講談社は「ミッフィー」なのだ。

そのうえ、日本の一部ファンや企業などでは「ナインチェ」を使用しているなど、ミッフィーの名前は少々ややこしいかもしれない。とはいえどんな呼び名であろうとも、ブルーナさんが生み出した小さなうさぎが、世界の人々に長く愛され続けてきた事実に変わりはないだろう。

(文=ザ・山下グレート)

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