■クリリンの“気円斬”がすごすぎる?

実は『ドラゴンボール』最強の必殺技!?

子どもの頃に誰もが一度くらいは“かめはめ波”の真似をしたことってありますよね。世界中で人気の作品『ドラゴンボール』では、「キャラクターの強さランキング」や「どの技が最強か」といった議論が現在も絶えないほど。その最強技の候補として、意外なキャラクターの必殺技が挙がっているようです。

アニメ「ドラゴンボール超」公式サイトより

そのキャラクターとは、主人公・孫悟空の同門かつ一番の親友であり、地球人最強の男と呼び声高いクリリン。おまけに人造人間18号という超美人のお嫁さんをゲットして可愛い娘までもうけてます。今回は、そんなクリリンが編み出した“気円斬”という技について紹介したいと思います。

“気円斬”とは、その字の如く自身の気を薄く鋭利な円盤状に変化させて投げつけて対象を切り裂く技。気を放つ技と言えば“かめはめ波”や“魔貫光殺砲”などのビーム型、また“元気玉”や“ビッグバンアタック”などの球弾型に分類されるものが多く、さらにそのほとんどが『衝撃波』または『爆発』の効果を持っているのが特徴です。

しかし気円斬は珍しい円盤型でしかも『切断力』に特化しており、気を放つ技の中でもかなり特殊な位置づけとなっています。「気の扱いに長けている」クリリンだからこそ編み出せた技と言えるでしょう。

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“気円斬最強説”!? 最強と言われている2つの理由!

さてこの気円斬ですが、ネット界隈では作中“最強”技の候補によく挙がっています。

その理由としては
1 格上相手に傷を負わせられる
2 攻撃力が高くガード不能
という2点が大きいかと思われます。

まず「格上相手に傷を負わせられる」について。多分これが最強と言われる一番の理由でしょう。“戦闘力”で全てが決まり、並の攻撃や技では格上相手にかすり傷一つ負わせられないという、戦闘力至上主義と言っても過言ではないドラゴンボールの世界において、この気円斬は格上相手にダメージを与えられるかなり稀有な技なのです。

気円斬が格上相手にダメージを与えた例としては、クリリンが放ったこの技が「他の技や攻撃がほとんど通用しなかったナッパの顔に傷をつけた」「当時圧倒的な戦闘力差があったフリーザ第2形態の尻尾を切断した」という2つの事例が挙げられます。

この世界の戦闘において格上相手と戦う技や戦法としては、気円斬以外では超サイヤ人化や界王拳のように自身の戦闘力を高めるか、また周囲から気を分け与えてもらう元気玉、あとは自爆などが挙げられます。こうしてみると「戦闘力を上昇させずに自分の気だけで作る」気円斬が、いかにすごいかお気づき頂けるでしょう。

お次は「攻撃力が高くガード不能」な件について。まず攻撃力の高さは、「フリーザの尻尾を切断した」件で充分立証されています。さらにガード不能については「ナッパに対してベジータが『ガードしろ』ではなく『よけろ』と言ったこと」「フリーザが同じく防御ではなく回避しようとしたこと」から伺えるのではないでしょうか。

しかしアニメではセル編や劇場版等で相手に効かなかったり弾かれたりする場面もあり、「あまりにも戦闘力が違い過ぎる」場合はその限りではないようです。

こう考えると、「気円斬はかなり強い技だけど最強とは言い難い」のかも知れません。というかセル編あたりから分裂するといった「気円斬が通用しない」敵が出てくるようになったことで、何となくメタ的な部分で気円斬が「対策された」感があります。邪推すると「大人の(演出・物語上の)都合」さえ感じます。気円斬最強説を阻む最大の障壁はこの「メタ世界の大人の事情」なのではないでしょうか…。