ブレーキパッドとは?

ブレーキパット
©jenslphotography/stock.adobe.com

車のブレーキは、ドラムブレーキとディスクブレーキの2種類がありますが、最近は放熱性に優れているディスクブレーキが主流です。

ディスクブレーキは主にブレーキローターとブレーキキャリパー、ブレーキパッドで構成されています。ブレーキローターをブレーキキャリパーに取り付けられたブレーキパッドで挟み込むときの摩擦で制動力を生み出します。

ブレーキローターはホイールと一緒に回転するので、それをブレーキパッドで挟み摩擦の力でローターの回転を止めることで車にブレーキ作用をもたらす仕組みです。ブレーキパッドは、ブレーキキャリパーの内部に設置されています。

AT車はMT車よりもブレーキパッドの減りが早い?

AT車はMT車と比べるとエンジンブレーキが効きにくいため、ブレーキへの負荷が高くなります。よって一般的には、AT車の方がブレーキパッドが減りやすい傾向にあります。ただ、ブレーキパッドは車の乗り方による磨耗の差のほうが影響を受けるものなので、一概にAT車だからといって減りが早いとは断言できません。

ブレーキパッドがないブレーキもある

ドラムブレーキなど、ブレーキパッドが取り付けられていないブレーキも存在します。最近の主流であるディスクブレーキと比較するとメリット、デメリットが存在します。詳しくは下記記事を参照してみてください。

ブレーキシューとは?寿命と交換時期や工賃などの費用も解説

(広告の後にも続きます)

ブレーキパッドの交換時期の目安

ブレーキパッドの厚みを確認:3mm以下なら要交換

新品時のブレーキパッドの厚さは10mm前後。この半分を切る5~4mmまで摩耗したら、交換時期が迫っているという目安になります。また、一般的にブレーキパッドの摩擦材が厚み3mm以下になると寿命が近いと言えるので、なるべく早く交換するようにしましょう。

走行距離を確認:前回交換時から5万km走っていたら要交換

ブレーキパッドの交換時期の目安は走行距離から割り出すことができます。走り方や車種にもよりますが、一般的には「ブレーキパッドは1万kmで1mm減る」と言われています。つまり、新品状態から5万km走るとブレーキパッドの残量は5mm程度になるので、前回交換時から5万kmを過ぎたらブレーキパッドを確認しましょう。

「キーキー」というブレーキ鳴きの音がする

純正ブレーキには、「パッドウェアインジケーター」と呼ばれるブレーキ寿命を知らせる仕組みが備わっています。摩耗が進むと、ブレーキパッドに仕込まれた金属片がローターに当たることで「キーキー」という音を発し、ドライバーにブレーキパッドの交換時期であることを知らせてくれます。

ブレーキパッド残量警告灯が点いた

残量が少なくなるとブレーキパッドに取り付けてある電線が切れ、インパネの警告灯ランプが点灯します。このようにブレーキパッド残量警告灯は、交換時期の目安にすることができます。ただ、車両によっては警告灯が付いていないことがあるので警告灯の有無は事前に確認しておきましょう。

「カラカラ」「ゴー」という音がする

「カラカラ」という音がする場合はブレーキパッドが割れてしまって均一にブレーキローターを挟めなくなっている可能性が高いです。また、「ゴー」という音がする場合はブレーキパッドの金属プレートがブレーキローターと接触していたり、高温で溶けた摩材などが付着していたりする可能性があります。ブレーキ周りから異音がする際は、早めに点検を行いましょう。

【車のブレーキから異音が聞こえたら】原因と鳴きを止める対策方法