愛車がリコール対象車に!どうすればいいの?


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では愛車がリコール対象車になった場合、どうすればいいのでしょうか。ニュースなどではよく聞くリコールですが、実際に自分の車が対象となってしまったら、どのような対応をすればいいのか分からない方も多いと思います。

では愛車にリコール通知がきた後の流れをご紹介しましょう。

リコール作業を受けるまでの流れとは

リコール通知が来た後の流れは以下の通りです。
➀通知が来る
②ディーラーへ電話し入庫する時間を決める
③ディーラーへ入庫する
④リコール作業終了

メーカーが国土交通省にリコールを届け出た後、プレスリリースが発表されます。プレスリリースとは企業が報道関係に向けた発表のことを指し、車サイトなどで取り上げる新しい情報はプレスリリースを元にしたものが多くあります。
リコールもプレスリリースの対象であり、リコールの規模によって大きく報道される場合と、あまり報道されない場合があるのです。その後、車の所有者に向けDMやメール、電話などで入庫のお願いをするという流れとなっています。

リコールは基本的にディーラーからどうすればいいのか指示があるため、その指示に従っておけば大丈夫です。また車検証やメンテナンスノートさえあればリコール作業を行えるため、特別に何かを準備する必要はありません。

しかしリコール発表直後でリコール対象車が多い場合、対策部品が足りなかったり入庫が多すぎて作業ができなかったりするなど、対応するディーラーは多忙を極めます。そのためリコール作業で入庫する場合、必ず事前に連絡することが大切です。

そして入庫日や時間を決め、ディーラーに出向きましょう。入庫すればリコール作業が終わるのを待つだけとなります。その際、通知の紙などがあれば渡しておけばいいでしょう。

ここで注意すべき点が一つあります。もし個人間の取引で車を譲り受け、車検証の名義変更や住所変更を行っていない場合、新しい所有者の元に通知は来ません。昔の所有者へ通知が届くため、実際に乗っている人はリコール対象車であることを分かるすべがないのです。

これはリコールだけに限らず、自動車税にもかかわってくるので個人間で取引をした場合、名義変更と住所変更は必ず行っておきましょう。

ディーラーへ入庫する前に必ず連絡を入れることが大切!

リコール作業でディーラーへ入庫する場合、必ず事前に連絡しておくことがとても大切です。先ほどお伝えしたように対象車が多かったり、リコール発表直後だったりすると、リコール作業がさばき切れていない場合がよくあります。つまり事前連絡もなしに突然来店しても、作業を行ってくれない場合もあるのです。

また対象車が少ない場合や対策品がエンジンなどのような大きい装置の場合、ディーラーが対策品をあまり持っておらず、リコール作業を行ってもらえないこともあります。また、作業はしてもらえるが入庫が多すぎて何時間も待たなけばならない、なんてことにもなりかねません。

リコールに限らず、ディーラーは基本的に予約制の店舗です。飛び込み来店はあるものの、どうしても予約が優先されます。せっかく出向いたのに、何時間も待たされると気分もよいものではありません。そのため事前に連絡することが大切なのです。

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リコール対象であるかどうかを確認する方法3選!


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リコール対象車に入っていたとしても、通知がくるまでは時間がかかります。ニュースなどはとても早く情報を仕入れ、全国民に伝えるためニュースと通知がかみあわないことも少なくありません。一刻も早く自分の車が対象車かどうか知りたい人は多いはずです。

そこで愛車がリコール対象に含まれているか確認できる方法を3つご紹介していきます。

メーカーのホームページで確認

まずはメーカーホームページで確認してみましょう。各メーカーでは必ずリコール情報を記載しています。リコール情報の中に愛車の型式や車体番号の有無を確認できます。

そしてどんなリコール内容なのかも詳しく記載されているので、どんな不具合がありどんな作業を行うのか事前に知ることもできるのです。リコール対象かどうかを確認するためには、愛車の車体番号を知る必要があります。

車の車体番号の確認方法は、
・コーションプレート
・車検証
この2つの方法で確認できます。

しかしコーションプレートは車種によって場所が違うため、車検証で確認することをオススメします。

国土交通省のHPで確認

メーカーサイト以外では、国土交通省のHPでもリコール情報を確認することができます。国土交通省のHPはメーカーと違い、全てのメーカーのリコール情報が記載されているため、探すのは少し複雑です。

検索するためには
・車名
・型式
・届出日
の3つが必要であり、届出日まで正確に知っている方は少ないと思います。また検索結果表示も、リコール内容ではなく届出番号となっているためとても検索しづらいのではないでしょうか。

そのためリコールのメーカーが分かるのであれば、国土交通省のHPではなくメーカーのHPで検索する方法をオススメします。

DMやハガキ、電話がかかってくるかどうかで確認

最も確実な方法がリコールのDMやハガキ、電話がかかってくるかどうかで判断するという方法です。もしディーラーに定期的に入庫しているのであれば、使用者の情報をディーラーが握っているため電話などで連絡が入るでしょう。しかし中古車で購入し、その後もディーラーへ全く入庫がなければハガキで通知が来ます。そして最寄りのディーラーでリコールを受けるように案内されるのです。

自分からリコール作業をお願いするため電話するのであれば、車の型式や車体番号が必要となってくるため事前に準備しておきましょう。ディーラーも全く入庫のない車より、いつも入庫してくれている車を優先してリコール作業を行うため、今までディーラーに全く入庫したことがなければ自分から電話を入れてみるのも一つの方法だといえます。