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5月の連休でシーズンアウトした人も多いのでは? シーズン中に大活躍したウエア、この後どうするつもりだろうか? ウエアたちは、愛用したぶん汚れたり傷んだりしているもの。大切なウエアを長持ちさせたいのなら、放置せずに早いうちにきちんとケアした状態で保管しておくのがよい。「使い終わったらどうすればいいの?」「クリーニングは高いから…」「洗濯って自分でできるの?」といった声がよく聞かれる。そこで、スノーウエアの洗濯について考えてみよう。

スノーウエアに洗濯は必要?

ウエアの撥水性はとても重要だが、洗濯しないままだと機能が低下してしまう   写真提供:モチヅキ

スノーウエアは洗濯する必要があるのだろうか? 答えは「YES」だ。その理由は…

●シーズン中に複数回着用したウエアには汗や皮脂汚れがたくさん付着している。その状態のままウエアを放置すると、ウエアの持つ撥水性や吸汗性などの機能が落ちていく可能性がある。

●表面に泥汚れや油分などのシミがついたまま放置すると、防水性が落ちたり、生地を傷めて変色の原因にもなる。

●洗濯をしないまま、湿気が残った状態や湿っぽい場所で保管すると、カビが生えたり雑菌が繁殖したりして臭いが出たり、スキーウェアの劣化を引き起こす。

つまり、洗濯をしないまま放置してしまうと、せっかくウエアが持っているさまざまな機能が低下してしまうのだ。それによって雪山で快適に過ごせなくなったり、滑走パフォーマンスにも悪影響を与えたり、場合によっては安全性が脅かされたりもするから大変だ。ウエアを清潔に保つことが、ウエアの持つ機能を持続させ、長く愛用できることに繋がるというわけだ。

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そもそもウエアは洗濯できるの? 洗濯表示を確認

スノーウェアには自分で洗濯が可能なものと、クリーニングに出さなくてはならないものとがある。まずは自宅で洗できるかどうかをウエアについたタグ表示で確認しよう。

「洗濯桶マーク」や「手洗いマーク」があれば自宅でも洗えるが、「水洗い不可」と「P・F・W」などのアルファベットが丸で囲まれたマークがある場合は、クリーニングに出すしかない。洗濯桶のマーク内にある数字は、水洗いするときの上限温度を示している。洗濯桶の下に記載されている線は水流の強さを表すもので、線が複数あるものほど弱い水流での洗濯が推奨されている。

[マークの表示例]
1.液温は40 ℃を限度とし、洗濯機で洗濯OK
2.液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い処理ができる
3.手洗いができる
4.家庭での洗濯禁止
5.パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる
6.石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
7.非常に弱い操作のウエットクリーニングができる

ウエアについているタグのマークをしっかりチェックすること!  写真提供:モチヅキ