交通違反の中で最も多い違反について、ユーザーから様々な反響が寄せられています。どのような内容なのでしょうか。また、反則金が最も高い違反はどのような違反なのでしょうか。
「めちゃ捕まってる違反」って一体何?
運転時、ドライバーは交通ルールを遵守する必要がありますが、交通違反をすると警察官から交通取り締まりを受けます。
なかには、自身で「安全運転だ」と思っていても認識が異なり交通違反となってしまうケースがあるかもしれないため、運転時には十分な注意が必要です。
今回は、交通違反のなかで最も多く交通取り締まりを受けている違反について、またユーザーから寄せられている意見について見ていきます。
警察庁は毎年、交通違反の検挙件数などをまとめた資料を公表しています。これによると、2022年の交通違反の検挙総数は614万1535件です。
そのなかで最も多かった交通違反は「一時不停止」で、146万6131件でした。
次に多かったのは「最高速度違反」、いわゆるスピード違反で93万2260件、3番目に多かったのは「放置違反金納付命令件数」で、69万8533件でした。
2021年に多かった違反は、「一時不停止/158万8628件」「最高速度違反/106万4818件」「通行禁止/75万7154件」でした。
一時不停止の違反は2021年、2022年ともに最も多く、2022年では約12万件ほど減少しているものの、絶えず件数が多いことが分かります。
最も多かった違反について、ユーザーからの反響も一時不停止に関する意見が集中していました。
まず、一時不停止の交通取り締まりが増えたという意見です。
「最近、横断歩道の取り締まりが増えた気がします」「一時停止や横断歩道だが、最近では警察の厳しい取り締まりもありきちんと止まるドライバーがかなり増えていると思う」など、取り締まりが強化されたとする意見が寄せられています。
実際に取り締まりを受けたというユーザーからは、「一時停止で止まっても、停止線で止まってないって言われたこと思い出した」と認識を改める声もありました。
一方でドライバーからはこんな意見も。
「横断歩道付近に木や花壇などの植生物を植えるの、死角になるからやめてほしい」「一時停止はもちろんだけど、もっとミラーを増やして欲しいなあ。意外と見えにくいところが多いんだよな」など、交通状況を吐露する声がありました。
このほか、「軽車両で自転車のほとんどが一時停止標識があってもまず止まらない」など、軽車両に該当する自転車のマナー違反についての意見も寄せられています。
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近年検挙数の多い一時不停止ですが、最近では取り締まりが強化され街中でも警察官が交通取り締まりを行う様子を目にすることもあります。
一時停止を行う際は、周囲に自転車や歩行者がいないかなど左右を確認、徐行ではなくしっかりと停止するなど、ドライバーは今一度一時停止のルールを確認してみるのも良いかもしれません。
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反則金が最も高い違反とは?
交通違反をした場合、青切符が切られ反則金を収めなければならない場合があります。
一定の期間内に反則金を納めることで「交通反則通告制度」が適用され、刑事裁判や家庭裁判所の審判を受けないで事件が処理されます。
では、この“青切符が切られる交通違反”の中で反則金が最も高い違反とはどのような違反なのでしょうか。
普通車の場合、3万5000円が最も高額で、「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」の速度違反、積載物超過違反については「10割以上の超過」が該当。
また上記2つ以外では、「携帯電話使用等(保持)違反」として普通車で1万8000円が高額となっています。
携帯電話使用等(保持)違反は、運転中にスマートフォンなどの使用や画像を注視するなどを行うなどの行為を指し、2019年12月に罰則が強化されたことで普通車では反則金6000円だったところ金額が改正されています。
ちなみに、携帯電話等の使用によって事故を起こすなど「携帯電話使用等(交通の危険)」に該当した場合は、反則金制度は対象外となり、罰則として1年以下の懲役又は30万円以下の罰金です。
なお、反則金の中では大型車の「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」と「積載物重量制限超過(5割以上10割未満)」の4万円が最も高額な違反です。