2020年にフルモデルチェンジしたトヨタ ハリアーですが、大幅な納期遅れの中、街中でもようやく見かける台数が増えてきたようにも感じます。
売れ行きは好調すぎるほど人気な車種ですが、その裏側で指摘され続けてきたのが「ハリアーのリアウインカーの位置が低すぎる」という問題です。
『後続車から見えづらい』という意見も多く出ているようですが、なぜリアウインカーが低い位置に取り付けられているのでしょうか?
デザインを最優先したため?
現行ハリアーは、写真の通りブレーキランプとリアウインカーが離れた位置に配置されており、リアウインカーはかなり低い位置にあるように感じます。
たしかに実物を見ると「思っているよりも下にある」という印象を受けますが、当然ながら保安基準は満たしており、法的には何ら問題はありません。
そもそも、なぜブレーキランプとリアウインカーが離れた位置に配置されているのでしょうか?
筆者がお世話になっているディーラー担当者に聞いてみると、「シャープな一本のラインを強調するために、リアウインカーを離れた位置に配置したようです。」とのこと。
現行ハリアーといえば、”一文字状のシャープなLEDリアコンビネーションランプ”があってこそ。そこにウインカーがあれば、そのシャープなデザインが成立しなくなるのでしょう。
デザインを重視した結果、ブレーキランプと離れた位置に組み込まれ、結果として見えづらくなっているようです。
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ハリアーのウインカーは本当に視認性が悪いのか?
冒頭でお話したとおり、現行ハリアーが発売されてから『リアウインカーが見えづらい』という声もちらほらあがっていますが、実際に見てみると、そこまで視認性が悪いわけではないようにも感じます。
たしかに、他のクルマと比較するとリアウインカーの位置が低く感じますが、ブレーキランプとリアウインカーが別の位置に配置されているクルマは、ハリアーに限ったことではありません。
例えば、「ダイハツ キャスト」はブレーキランプとリアウインカーが別の位置にあることで有名(?)なクルマです。キャストもリアウインカーが低い位置に組み込まれており、『ウインカーが見えづらい』と言われることがあります。
このような問題について、前出の担当者は次のように話していました。
「クルマの多くはブレーキランプ付近にリアウインカーが組み込まれています。そのため、『ブレーキランプの近くにウインカーがあるはず』という先入観によって、現行ハリアーなどのリアウインカーが分かりにくくなっているのだと思います。
ウインカー単体では、そこまで視認性が悪いわけではありません。”ドライバーが思っている位置”にないことで、見えづらいと言われているのではないでしょうか。」
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たしかに、リアウインカーの位置に違和感があることは否めませんが、だからといって見えないかと言われればそうではないでしょう。
筆者の身内も現行ハリアーに乗っていますが、後ろを走っていても『見えづらい』と感じたことはありません。
『ウインカーが見えないのは車間距離の詰めすぎ』などの意見もあるようですが、想像している位置にない、つまりブレーキランプとリアウインカーが離れていることが、見えづらいという意見を生む一因になっているように感じます。
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ハリアーのリアウインカー問題、メーカー側はどう思ってる?
前出の担当者によると、「現行ハリアーに関して『リアウインカーの位置が低すぎる』という声が多いのは開発側も認識しているようです。まだ正確な情報は分かりませんが、今後の年次改良などによって、ブレーキランプ付近に移る可能性もあるのではないでしょうか。」とのこと。
メーカー側も、世間的に言われている「ハリアーのリアウインカー問題」は認知しており、マイナーチェンジ等でリアウインカーの位置が”上がる”可能性はあるようです。
実際に『ブレーキランプ付近にリアウインカーがある』という”先入観”が、視認性に影響を与えることはあるかもしれません。
本来ウインカーは右左折や進路変更など、クルマの動き方を周囲へ示すためのもの。それが『ドライバーの思っている位置にない』となれば、通常のクルマよりも見えづらくなり、後続車のドライバーの確認が遅れる可能性もゼロではないでしょう。
もちろん保安基準に照らし合わせても何ら問題ないわけですが、本来の役割を考えれば「見やすさ」をもう少し重視する必要もあるのかもしれません。
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現行ハリアーに関しては、リアウインカーの位置が気に入らないオーナーも一定数いるようであり、LEDリアコンビネーションランプ内にウインカーを移設するためのパーツも販売されているほど。
運転中に自分で確認することはできませんが、実際に移設する人がいることからも、ユーザーが不満を抱いている面があることは間違いないでしょう。
先述のように、現行ハリアーのデザインは特徴的なLEDリアコンビネーションランプありきともいえます。そのため、本当にリアウインカーが移設されるかどうかは現段階では不明ですが、今後どのような対策をとるのか、動向に注目してみましょう。
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