車の中で読書をしたら目が回って、気分が悪くなってしまった。そんな経験ありませんか?
本記事では、車で読書をしても酔わない方法を解説します。長時間のドライブでも酔わずに読書しながら、車中時間を快適に過ごしてください。
なぜ車酔いが起きるのか?
そもそも、なぜ車に乗ると気分が悪くなってしまうのでしょうか。そのメカニズムを簡単に説明します。
車酔いは、乗車中に揺れや振動、速度感覚の乖離が原因で平衡感覚が狂うことで発生し、めまいや吐き気といった症状を引き起こします。
目に入る情報や、平衡感覚を司る「内耳」という部位が受ける刺激に大きな差があると、車酔いは起きやすくなると言われています。
車で読書している状態は、目で活字を追っているだけなので、体への刺激はすくないはずです。にもかかわらず、車の揺れや振動で体が刺激されます。
ずっと下を向いていたり、活字だけを追っていたりすると、車がどのような状態なのか把握できません。そうなると、内耳から受ける刺激と、目から受ける刺激に差が生まれ車酔いの原因となるのです。
また、車内独特のにおいや、ガソリンのにおいなどによっても気分が悪くなることがあります。睡眠不足のときや、風邪気味で体調が優れないときに、嗅ぎ慣れていない車内独特のにおいやガソリンのにおいなどを嗅ぐと車酔いになってしまうのです。
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酔わないで読書をする方法
すべての人が車酔いをするとは限りませんが、できるだけ車酔いをせずに読書する方法をいくつか紹介しましょう。
1.下を向かない
読書していると、下を向いてしまいがちです。そこで、本を垂直にして読んでみてください。頭がまっすぐ前を向いている状態で本を読めば、車酔いが起きにくくなるかもしれません。
ただし、そのとき、本と目の間を離して読んでください。あまりにも本との距離が近いと酔いやすくなってしまいます。
2.ときどき周囲の景色を見る
読書に集中しすぎると、内耳と目からの情報に差が生じて酔いやすくなります。そのため、ときどき車の外の景色を見るようにしてください。どこを走っているのか、どのような道路を走行しているのか、といった車の状態を把握することで、車酔いを抑えられます。
このとき、外の遠くの景色を見るようにしてください。車から近い景色は変わるのが速く、めまいの原因となる可能性があるからです。
3.車内のにおいを消しておく
もし、可能であれば事前に消臭剤などで車内のにおいをできる限り消しておくようにしましょう。蓄積された車内のにおいは完全に消すことは難しくても、鼻を指すようなきついにおいは消臭剤などである程度消すことができます。
ただし、消臭剤はにおいの付かない無臭のものを選ぶようにしてください。甘い香りが付くタイプの消臭剤だと、そのにおいで車酔いしてしまうかもしれません。
4.酔止め+服装で調節
事前に車内のにおいを消しても酔ってしまう、あるいはにおいを消せないという場合には、車酔い専用の酔止薬を準備しておきましょう。ただ、いろいろな種類の酔止薬がありますので、薬局などで薬剤師に相談してから選ぶようにしてください。
ただ、個人差もありますが、薬は体にどのような影響を及ぼすのか分かりません。安全な薬であっても、飲まないで済むならその方がいいのは明らかです。酔止薬は最終手段と思ってください。
また、服装にも気を配ることもおすすめします。体を締め付けるような服装は車酔いを誘発しやすいと言われています。体を締め付けない服装をチョイスするとか、ベルトを緩めるといった対応が大切です。