ツライチ具合にこだわるための手法

車のタイヤをクローズアップした画像
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以下の方法は必須ではないものの、ツライチ具合にこだわる方なら知っておきたい手法です。ただし、これらを用いた過度なカスタムは大きな危険が伴うため、車検に通らなくなる場合があります。

爪折り・爪切り

リアフェンダー内側の折り返し部分は爪や耳と呼ばれ、ツライチカスタムをする際の邪魔になってしまう部分です。

この部分がタイヤに干渉してしまう車は、折り曲げ処理をする「爪折り」や、爪部分を切り取ってしまう「爪切り」と呼ばれるボディ加工を行ってフェンダーとタイヤの干渉を防ぎます。近年の車は爪の幅が狭くなっているため、加工が必要になるのはおもに古い車が中心です。

引っ張りタイヤ

引っ張りタイヤとは、ホイールリムサイズに対してわずかに細いタイヤを組み込んだタイヤです。タイヤのサイドウォールを垂直ではなく、斜めにすることでタイヤとフェンダーを干渉させづらくするのが、ツライチカスタムにおける引っ張りタイヤの役割です。

ただし過度な引っ張りタイヤは、走行中にサイドウォールが破損してパンクしやすくなったり、空気圧管理によってはタイヤの脱落やバーストの危険が増すなど注意すべき点が多々あります。

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ネガティブキャンバー

ホイールアライメントを調整し、ネガティブキャンバーを付けてタイヤの設置角度をハの字に近くするほど、タイヤとフェンダーが干渉しずらくなります。

ストラットダブルウィッシュボーン、マルチリンクなどの左右独立サスペンションは、車高下げるほどネガティブ方向にキャンバー角が大きくなります。

しかしトーションビームに代表される、左右が連結されたサスペンション形式の場合は、車高を下げてもキャンバー変化を起こしません。そういった車種の場合はビーム加工や特別なハブスペーサーを用いてキャンバー角を付けます。

ただし、過度なネガティブキャンバーは、車の不安定感を助長させたり、タイヤの偏摩耗を促進させる結果につながります。

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