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「マンマ・ミーア!」の名匠10年ぶりの新作 『サンドラの小さな家』で、"驚くべき才能"、"恐るべき新人"と言われる脚本・主演クレア・ダンインタビュー&日本へのスペシャルメッセージ

cinefil

いよいよ『サンドラの小さな家』が4月2日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開。 『マンマ・ミー ア!』の名匠フィリダ・ロイドに10年ぶりにメガホンを取らせたのはアイルランドの女優クレア・ダンが初めて書いた脚本だった!本作は世界中で絶賛されVariety誌が選ぶ2020年ベスト映画第4位に、ダンは同誌の「2020年に注目すべき脚本家トップ10」に選出され た。住む場所をなくしたシングルマザーが2人の娘たちのために再起していくエンパワメントな感動作。
この度日本公開を前に脚本・主演を務めたクレア・ダンから日本の観客に向けてスペシャルメッセージとインタビュー動画が到着しました!

©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020

『サンドラの小さな家』脚本・主演クレア・ダンより日本の観客へスペシャルメッセージ

日本の皆さんお元気ですか?アイルランドではWhat’s the craic?と言います。『サンドラの小さな家』の脚本・主演のクレア・ダンです。本作を直接皆さんにご紹介できずとても残念です。本作はサンドラというシングルマザーの話です。住宅危機に直面するダブリンで生活し、暴力的な夫から離れホテルで仮住まいを続けています。自分で家を建てようと決心したことで、エンパワメント、友情、愛、希望を見出す旅となり、人生を取り戻します。笑いと涙の旅を是非共にしてください。彼女の姿から物事の新しい見方を、決断すれば人生は変わることを感じて欲しいと思います。どうもありがとう。楽しんでください。

『サンドラの小さな家』脚本/主演 クレア・ダン 日本へのメッセージ

『サンドラの小さな家』脚本・主演クレア・ダンインタビュー

本作で脚本・主演を務めたクレア・ダンに本作を執筆したきっかけを尋ねると「ニューヨークにいた時女友達から電話があり、『ホームレスになった』と告げられたんです。彼女は幸い実家に戻れましたが3人の子供と1部屋で10ヵ月間も暮らしました。その時強く思ったんです。3人の子持ちの友達が家を見つけられずにいるなんて社会のシステムが崩壊している。一方私ニューヨークでチャンスを得ようとしている。彼女の状況をよくするために何かしたいと思いました」と、親友からの1本の電話にショックを受けたことを明かした。アイルランドではバブル崩壊後、家賃の高騰、住宅不足が深刻な社会問題となっている。 「私自身、自分のいる世界から一歩踏み出したかったし、彼女にも踏み出してほしかったんです。そして突然ひらめきました。1 人の女性がシステムから抜け出し、家を建てるイメージが浮かんだんです。家を建てようとする女性にみんなが力を貸すようになり、彼女の周りにコミュニティーができる」と、友人への強い想いが彼女にペンを取らせ、この衝撃のデビュー作が生まれた経緯を語ってくれた。

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本作では心身ともに傷つきながらも子供を全力で守るサンドラを演じたダンと共に、2人の娘を演じた子役の演技も絶賛されてお り、ダンも「真のスターは2人の子役」と繰り返し述べている。サンドラにとっての娘たちの存在について聞くと、「サンドラは心を閉ざして世間から孤立しています。彼女の過去や内面を把握していたので、それを演技にうまく反映できました。彼女は子供たちを心か ら愛しています。子供たちは、サンドラの最高の部分を引き出してくれる存在です。彼らへの愛が原動力なんです。何年も夫に虐待されてボロボロになった彼女は自分への愛を失っています。子供たちは彼女に勇気を与える存在ですが、彼女が家に留まり続けたのも彼らが理由です。子供たちは彼女の原動力であり足かせでもあるのです」と、母娘の結びつきをいかに丁寧に描いたか述べ た。

今回初チャレンジした脚本と主演の兼任をしているが、無名に近い自分が演じることは難しいだろうと思っていたそうだ。しかし幸運なことに脚本を読んだフィリダ・ロイド監督が「クレアがサンドラを演じるのであれば、私が監督をしてもいい」と後押ししてくれた。「自分でサンドラを演じられてよかったです。自分で書いたので彼女を理解していましたしね。自分で演じたのは監督のフィリダに頼まれたからです。監督とは舞台で組んでいましたからね。セリフを書くのも楽になりました。セリフを言うのは自分なので余計な心配はいりません。撮影中に即興で演じるよう言われても、サンドラならどうするかすぐに分かりました。すべてお見通しなので演じるうえでは大助かりでした」

©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020

新人が書いた初脚本が寡作のロイド監督に10年ぶりにメガホンを取らせることになった。ダンはロイド監督が2012年から手掛けたオール女性キャストのシェイクスピア劇三部作で出会い、大役をキャスティングされている。 「フィリダとは親しい関係なので仕事がしやすかったです。彼女とは舞台で組みましたし脚本の執筆中も、草稿を読んでもらいいろいろ話し合いました。彼女は分かってくれたんです。本作にかける私の思いがどれだけ熱いかを。だから現場で仕事をしている時も、彼 女とはテレパシーでつながっているようでした。すばらしかったです。どんな意見にも耳を傾けてもらえたのはものすごく贅沢なことでし た。脚本と主演を兼任できて同じ考えの監督がいて、いつでも相談しながら進められたことは幸運でした」と、常に新人のダンを尊重しバックアップしてくれたロイド監督への信頼と感謝を述べた。

本作ではアイルランドの様々な社会問題が浮き彫りになっている。制作段階でのリサーチと社会的意識について尋ねると、「ホームレスなどの社会問題のリサーチについては、本やネットでもたくさん調べましたが、最も参考になったのは出会った人々です。 経済学者のピーダー・カービーに会いにエコビレッジにも行きました。そこでは住民が一丸となり、気候変動や住宅危機の解決に取り組んでいたんです。彼らは太陽光発電や天然資源、地元産の食べ物を活用していました。ピーダーからは多くを学びました。社 会問題の解決のためにどんな意識を持つべきかをね。本作を思いついた時の話をしたんです。『あの時から私は正気を失ったのかも』と言うと、彼は『君は正気を取り戻したんだ』」と、この仕事で彼女自身がサンドラと同じように出会った人々に影響され、意識が大きく変わったことを告白した。

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