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『椿の庭』上田義彦監督とアートディレクター葛西薫氏がオンライントークイベントを開催!!葛西氏 “オーバーラップしながら自分のこととして受け入れることができる作品”

cinefil

紫綬褒章、旭日小綬章受賞の日本を代表する女優富司純子と第43回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した、今活躍が目覚ましいシム・ウンギョンがW主演を務める、サントリー、資生堂、TOYOTAなど数多くの広告写真を手掛ける写真界の巨匠・上田義彦初監督作『椿の庭』が4月9日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開となります。

©2020 “A Garden of Camellias” Film Partners

©2020 “A Garden of Camellias” Film Partners

3月26日、公開に先駆けオンライントークイベントを行いました。

本作は、椿が咲き誇る一軒の家に住む絹子(富司純子)と 絹子の娘の忘れ形見である渚(シム・ウンギョン)、そしてそこを訪れる人々の一年間を描いた物語。庭に咲く色とりどり の草花に季節を感じながら日々を慈しみ生きる家族。それ ぞれに想いを秘め絹子の家を訪れる訪問者たち。登場人 物たちの所作、佇まいなど、毎日を丁寧に生きる人々の姿を 通して、観る者の心を潤す。

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本トークイベントに登壇したのは、国内外で高い評価を受ける世界的写真家であり、本作で初めてメガホンをとった上田義彦氏。
そして、サントリーウーロン茶中国シリーズ、ユナイテッドアローズ、とらや、TORAYA CAFÉなどの広告制作およびアートディレクションを務め、本作ではポスター、チラシなどの宣伝美術を手がけた葛西薫氏。
数多くのお仕事でタッグを組み親交の深いお二人が、息の合ったトークを繰り広げました。

以下、イベントレポートとなります。

【イベント概要】
日時:3月26日(金)20時~21時
会場:六本木 蔦屋書店
登壇:上田義彦監督(写真家・映画監督)葛西薫氏(アートディレクター)
司会・進行:菅付雅信氏

葛西氏“オーバーラップしながら自分のこととして受け入れることができる”作品

和やかな雰囲気で話し始めたお二人。「初めて広告写真を手掛けたときも葛西さんとの仕事だった。以来、大事な場面で一緒に仕事をしたいのは、やはり葛西さん」と絶対的な信頼を見せる上田監督。
葛西氏に作品の感想を伺うと 「(冗談めかして)上田200%」と、一言。「上田さんの上田さんたるものを、100%投入していたら、気が付いたら200%になっていたような密度。空気、光、時間を、じっと見つめてきた写真家が撮った長編の深みがある。目に触れるすべての事物を丁寧に映し出すことで、人間、風、花、虫、どれが主人公なのかわからないくらい、それぞれが引き立っている。映画を観ている人がストーリーを追いながらも、1シーン1シーンを、自分の経験、見た景色と照らし合わせオーバーラップしながら自分自身のこととして受け入れていくのではないかと感じる映画」と続けて語る葛西氏の言葉に、上田監督も「見たものを全て撮りつくして映像にしたい、という欲張りな思いがあったので、それが伝わったということだと思う」とにこやかに頷いた。

©2020 “A Garden of Camellias” Film Partners

★上田監督「フィルムの粒子には、独特の香りがある」

本作の大きな特徴として、なんといってもフィルムカメラで撮り上げた点がある。「フィルムの粒子なんて普段意識しないけれどちゃんと人間の目は識別をしていて、古くからある映画独特の香りというのは、フィルムでこそ出るのではと思い、そこは拘りました。」と上田監督。
これには葛西氏も「音楽も、かつてのLPレコードでは、針を落とした時の細かなノイズ(ホワイトノイズ)があった。それがCDになったときに、無音から急に音が出るようになり、 まるで背景が活きているフィルム写真と、切り抜きの写真の違いのようで。ノイズも耳で意識しているわけではなく、通ずるものがある。ホワイトノイズという言葉を初めて知った時、漠然と感じていたこの違いを発見でき嬉しくなりました」と同じことを感じていたと明かした。拘りの深さから上田監督の口調にも熱がこもり「論理的には考えてないけれど、気持ちが良い、美しいと感じる。意識をしていなくても、感じ方が全然違ってきます。」と加えた。

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