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フランスを代表するドキュメンタリー映画祭で 2 冠の快挙!日本各地のストリップ劇場の踊り子たちを撮った奥谷洋一郎監督によるドキュメンタリー映画『Odoriko (英題)』

cinefil

フランスを代表する国際ドキュメンタリー映画祭「シネマ・デュ・レエル」で、奥谷洋一郎監督の長編映画『Odoriko(英題)』がグランプリに次ぐ「スキャム国際賞」と、フランス文化省が授与する「文化無形遺産賞」をダブル受賞しました。3/21にパリで開催された授賞式で発表されました。

『Odoriko(英題)』は全国のストリップ劇場の楽屋で過ごす踊り子たちの生活風景を記録したドキュメンタリー映画。ストリップ劇場は昭和の最盛期には全国に 300 館あったといわれるが、娯楽産業が多様化したことで斜陽化を進め、現在は約 20 館ほどが営業を続けている。
本作は 2013 年から 2017 年までの 4 年間に、実際に全国各地のストリップ劇場をまわって取材を続けた奥谷監督が、踊り子や劇場関係者数十人を撮影して、2020 年に完成させた。

●「シネマ・デュ・レエル」(Cinéma du Réel) とは?
例年パリのポンピドゥー国立芸術文化センターを会場に開催される本映画祭は、コロナ禍でロックダウン中のため、43 回目を迎える今年はオンライン上映のみのプログラムとして 3/12~21 に開催。第一回目の 1978 年より、フランス公共情報図書館(Bibliothèque publique d’information)が主催してきた歴史ある映画祭。
「スキャム国際賞(La SCAM International Award)」は、インターナショナル・コンペティション(長編部門)の作品が対象となるグランプリに次ぐ賞。賞金は 5000 ユーロ。La SCAM とはフランスの「マルチメディア作家協会」 (Société Civile des Auteurs Multimédias)のことで、視聴覚ドキュメンタリー・メディアに関わる表現者(ジャーナリスト、写真家、ライター、翻訳者等)を代表して、経済・法律・倫理面における権利を守る活動をしている。
「文化無形遺産賞(Cultural Intangible Heritage Award)」は、インターナショナル&フランスの二つのコンペティション部門の作品を対象に、フランス文化省の文化遺産総局が選ぶ賞で、特別に価値ある文化を記録した作品に授与される。賞金は 2500 ユーロ

奥谷洋一郎監督の受賞コメント

ドキュメンタリー映画『Odoriko(英題)』の受賞に際して、日本のストリップ劇場でこれま で「踊り子」としてお仕事をされてきた女性たち、また私が実際にストリップ劇場でお会いし たすべての方々と喜びを分かちあいたいと思います。「みなさんが繋いでこられた日本のストリップティーズを、世界の人たちは応援していますよ」と彼女たちに伝えたいです。私は、これまで市井の人たち、この社会で同時代を生きる私の隣人たちを撮影してきましたが、これからもそのような名もなき人たちの営みを映画に描いていきたいです。

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奥谷洋一郎
1978 年、岐阜県中津川市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。映画美学校ドキュメンタリー・コース研究科修了。映画作家の佐藤真、筒井武文に師事。大学生の時に出会った見世物小屋一座、大寅興行社との 10 年に渡る交流のなかで初の長編ドキュメンタリー映画『ニッポンの、みせものやさん』を完成させる。長編 2 作目は、東京湾に流れ込む多 摩川の河口で独り船に住みながら犬たちを飼う初老の男を見つめたドキュメンタリー映画『ソレイユのこどもたち』。同作で山形国際ドキュメンタリー映画祭 2011 アジア千波万波部門・特別賞を受賞した。
・2011 年『ニッポンの、みせものやさん』
・2011 年『ソレイユのこどもたち』
山形国際ドキュメンタリー映画祭2011アジア千波万波部門 特別賞 フランス シネマ・ドュ・レエル 2012 新人コンペティション部門出品 なら国際映画祭 2012 新人コンペティション部門出品
・2020 年『Odoriko(英題)』

『Odoriko(英題)』シノプシス
日本のストリップ劇場のダンサーたちは「踊り子」と呼ばれている。踊り子たちは、衣装ケースを持って 10 日ごとに全国各地の劇場を独りで旅しながら、劇場の楽屋で生活している。彼女たちは舞台で衣装を脱ぎ肌を見せるだけではなく、様々なダンス やパフォーマンスを披露する。ショーの終わりにスポットライトの明かりが段々と消えて彼女たちの体が闇に包まれてゆくように、10 日ごとに踊り子たちはひっそりと次の劇場へと去っていく。この数年でそのいくつかのストリップ劇場は閉館していき、彼女たちの仕事場は減ってきている。 本作は彼女たちがどこから来て、またどこへ向かうのかを追うわけではない。踊り子たちのいる日常風景を注意深く、彼女たちの楽屋や舞台袖をありのままに映し出していく。現在のストリップ劇場の風景、舞台を通して踊り子たちは現れては消えてゆくのだ。

【監督】奥谷洋一郎

【プロデューサー】藤岡朝子、エリック・ニアリ、奥谷洋一郎
【共同プロデューサー】アニー・オハヨン=デケル(24images)
【撮影】奥谷洋一郎
【音響】黄永昌
【編集】大川景子、奥谷洋一郎

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