こちらに攻撃はしてこないものの電子ツールを妨害する嫌なやつ。調査系のクエスト現場では「電磁波探知機」「ブラックライト」などのツールで怪しい場所を調査して「痕跡」を探します。調査中はポルターガイストによる妨害や怪物(Cryptid)の襲撃があることも。多くの怪現象は音などの徴候があるため、まずは慎重に行動する事が重要です。また、エリア内にいる死体を調査すれば「敵の種類や位置」を特定することも可能。チュートリアルミッションでも「蜘蛛が出る場所へガソリンで火炎トラップを仕掛ける」などの基礎を学べますが、この世界はとにかく準備と情報が生き残るためのポイントなのです。
なお、クエスト中に体力が尽きた場合はクエスト失敗になります。なぜか死なない主人公は家に帰還しますが……。お金を稼げ!自身を強化せよ!集めた「痕跡」はバーに入るフィクサーに売ることで換金可能。クラフトアイテムの素材にもなりますが、最初は気にせず売ってしまいましょう。序盤はとにかく簡単な依頼を繰り返し、お金と経験値を稼ぐ地道な生活が大切です。お金を稼いだら街のガンショップで装備品を購入しましょう。
ガンショップでは武器や防具品はもちろん、調査用ツールや「トラバサミ」「マキビシ」などの罠を取り扱っています。一部の重装備アイテムや罠は購入/使用にスキルが必要。スキルが無い場合は使用できない、行動ペナルティなどのデメリットがあります。序盤でおすすめなのは「包帯」です。本作には、初期装備で即時回復アイテムの注射(2種類)があるのですが、使用すると「クエスト中に最大体力が下がる」というデメリットがあります。包帯は時間がかかるのですが、デメリットなく回復できる便利グッズです(包帯もスキルが無いと回復がさらに遅くなりますが……)。
何故か回避能力が上がる下駄。
NINJAスキルが必要です。
地図も便利なのでおすすめ。スキル取得は、回復力と体力アップに繋がる「ファーストエイド」は必須。そのほかは、プレイスタイルに合わせて罠を仕掛ける狡猾ハンターになるもよし、銃器と重装備を極めた脳筋ハンターになるのも自由です。ただし、どのハンターでも大切なものがあります。それが「情報」です。情報を買え!情報は生存力だ!フィクサーは「痕跡」の買取だけでなく、Cryptidの生態を記したメモの販売も行っています。チュートリアルで戦ったクモであれば「火炎が有効だがマキビシが通じない」、次に戦うことになるであろう巨大ムカデは「マキビシや銀の銃弾が有効」などの弱点が明らかになります。
フィクサーからは装備の設計図も購入可能。こちらの被害や消耗が少ないことは稼ぎにも繋がるので、情報やCryptid対策への投資にお金を惜しんではいけません。クエスト中は開始位置の車のトランクに入れていたアイテムは自由に交換可能。情報を元に装備を集め、現場の状況に応じて切り替えるようにすると「プロ」っぽいかも知れませんね。なお、ゲーム内キャラクターからの特別な依頼をこなすことで名声が上がり、新たな依頼や装備品が開放されます。とにかく地道なゲームですが、確実に敏腕ハンターへの道を進んでいきましょう。
ここまで紹介してきた『HellSign』ですが、やはり「悪霊vs文明」という構図は非常にワクワクします。情報を集め、緻密に対策することが実を結ぶプレイ感覚は非常に快感。ただし、基本的には繰り返しのゲームで、戦闘を含めゲーム自体は決して派手ではないため少し人を選ぶかも知れません。製品版では、早期アクセス時代に比べ敵の種類やアイテムなどが増えたほかシステム自体も大きくパワーアップ。ただし、早期アクセス期間の長さで考えると「製品版のコンテンツが少ない」として低評価しているユーザーもいる現状です。過去に公開されたロードマップを含め、今後のアップデートにも期待したい部分ではあります。なにかと情報量が多い本作ですが、公式MODサポートにより日本語で遊ぶことも可能。地道なゲームプレイを繰り返しながら強化していくタイプのゲーム好きにはオススメの一本です。タイトル:HellSign
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2021年2月25日
記事執筆時の著者プレイ時間:7時間
価格:2,050円
「爆速プレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、執筆時点で発売48時間内の新作、かつAAAからインディーまで、ジャンルやプラットフォームを問わず「読者が気になるだろうゲーム」もしくは「ハードコアゲーマーのアンテナが反応するゲーム」です。性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。