主人公の満内(みちない)ミチコ、通称「みっちゃん」は、27歳。駆け出しのホテルマンとして奮闘する毎日だけれど、努力が空回りして落ち込んでばかり。そんなある日、夜道に現れた、奇妙な屋台に引き寄せられ――。百戦錬磨の屋台店主「もちぎママ」が贈る「共感度200%」の感動ストーリー。
「ももも~もも…」深夜の大都会に奇妙な音が鳴り響く。その音の主は…/悪魔の夜鳴きそば①

「だからさぁ、言ったでしょう。『あなた今日大丈夫?』って」
今日も上司の嫌味たらしい叱責が飛んでくる。
その日はなんだかついてない日だった。
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ルームサービスに向かう途中、ドジって壁にぶつかってしまい、シャンパングラスを1つ割り、サーブしようとした料理のソースを盛大にこぼした。おかげで宿泊者が指定した時間どおりに料理が提供できず、迷惑をかけてしまった。
インバウンドで来ていたそのお客さまは、必死に頭を下げる私を見て、