
弱肉強食がセオリーの厳しい自然界の中にあっても、動物たちに備わった母性はそれを覆すことがある。例え異種であっても、小さく弱きものを守ろうとする本能は、生態系を維持するのに役立っているのかもしれない。
カラフトフクロウのヒナと七面鳥のメスが仲良く寄り添っている姿が目撃された。なぜこの2羽が一緒にいたのかはわからない。フクロウのヒナは七面鳥を慕っているようで、その背中に乗ってきた。
七面鳥はそれを払い落とすこともなく、時にフクロウに歩調を合わせ、見守りながらそのそばから離れようとはしなかった。
Great Grey Owlet Riding On Wild Turkey
詳細は記されておらず場所はわからないが、2006年に撮影されたもののようだ。その動画には野生の七面鳥とカラフトフクロウのヒナの姿が収められている。
2羽は森の中で寄り添うように歩いている。

フクロウのヒナは鳴き声を上げながら、七面鳥の背中に乗ろうとする。七面鳥は全く嫌がることなく自分の背中をフクロウに貸してあげている。

七面鳥は立ち去ろうとせず、常にフクロウのヒナのそばに寄り添っている。

七面鳥の背中に乗っては落ち、また乗っては落ちを繰り返すフクロウ。
その行動をすべて受け入れている七面鳥。

フクロウは誤って巣から落ちてしまったのかもしれない。あるいは育児放棄されてしまったのかもしれない。
そのそばにたまたま七面鳥がいたのかもしれない。幸いなことに七面鳥は雑食性で果実、種子、昆虫類、両生類、爬虫類などを食べるから、フクロウのヒナの餌となる両生類や爬虫類を食べさせてあげることができるかもしれない。
もし母親が探しているのであれば母親の元に帰ることができるだろうが、そうじゃなくても当面は大丈夫そうかな?七面鳥かあさんがお世話してくれるかな?