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【INTERVIEW:Hakubi】優れているものの中で唯一のものになりたい

OKMusic

動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。

今回の選出アーティストは、2月10日に『在る日々』を配信リリースした3ピースバンド、Hakubi。“大人になりきれない、明けない夜に光を指す音楽を”をテーマに、聴く人の心にストレートに刺さるHakubiの音楽。コロナ禍の中でも配信ライブ、有観客ツアーの開催と歩みを止めず音楽を鳴らし続ける彼女らが今届けたいこととは? 「在る日々」が完成するまでの経緯、そしてバンドの今とこれからについて訊いた。

沢山のバンドの中で トップを獲りたい

ーーまず初めに“Hakubi“というバンド名の由来を教えていただけますか?

片桐:中国の故事成語で、“白”に“眉”って書いて白眉(ハクビ)って読むんですけど、それは“優れているものの中でも最も優れている”という意味合いで、マツイくんがつけてくれました。オリジナルバンドのHakubiとして、沢山のバンドの中でトップを獲りたい、優れているものの中で唯一のものになりたいと思い、この名前になりました。

ーーそうなんですね。楽曲制作に関してですが、メロディと歌詞どちらかを先行して作るとか流れがあったりしますか?

片桐:ギターを弾きながら出てきた言葉がメロディなるタイプなので、思っていることをそのままはめていったら一番いいメロディになることが多いです。風景を見たときとか夜中にひとりで考えているときに思いついた言葉から歌い広げてます。

ーー今作「在る日々」は、どのような経緯で仕上げていったのでしょうか?

片桐:詞に関して、最初は電車に飛び込みたいっていう気持ちでこの曲を書いたんです。1番の終わりで《鉄の塊に吸い寄せられたでしょうか》って電車の事なんですけど、昨年の3月くらいの話で、すごく気持ちが追い詰められていて…。その時はバンドでできなくて、そのままになっていたのですが、コロナ禍が少し落ち着いてきた11月頃にこの曲を再編してみようって話になり改めて聞いてみたら、自分が感じているものが変わってきていました。コロナ禍を通して母親からの電話、友達の連絡など、沢山周りの人に支えられていたなっていうことに気づきました。だから私にもあったように、変われるきっかけがあったら少し前を向いていける、そして小さな幸せとか優しさに気づいてほしいなっていう思いを込めて、最後は少し明るい方向に向かせることができました。

ーーこの曲が、どう届いてほしいとか願いや思いはありますか?

片桐:「在る日々」は“存在する、の在”の漢字を使っていて、沢山の人がいる中で“自分ってひとりだな”って思ってしまうときはあるけど、それを感じてるからこそ、ひとりひとりに自分たちが想いを伝えられるようにしたいです。

ーー聞いていてとても共感できる部分が多かったので、話を聞けて嬉しいです。MVでは、出てくる女子高生が主人公のように感じたのですが、映像の演出や構成にも関わっているのですか?

片桐:監督が結構考えてくださって、私たちもいろんな登場人物に出てきてほしいねって話してました。なんか初老の男性を見たときに、みんなポロッと泣きそうになったり。

ヤスカワアル(以下、ヤスカワ):いろんな登場人物のサイドストーリーみたいなのを集めて、映像の中心は女子高生だったんですけど、いろんな方がこのMVを見て自分と照らし合わせられるように。サラリーマンとかOLとか他にも提案させてもらった感じです。

一番最初に目指したい大舞台が 『京都大作戦』

ーーライブについてもお聞きしたいのですが、2月6日0時に配信ライブ『午後0時、SNS』を行いましたね。こちらを0時スタートにした理由はありますか?

片桐:元々、「午前4時、SNS」っていう曲があって、それに乗っかる形で。夜、Hakubiを聴いたらちょっと安心すると言って頂ける事が多くて、深夜にやりたいなとは思っていたんです。でも4時じゃ遅いので明日に支障がないだろうところで午前0時にしました。

ーー私も見させて頂き、ひとつひとつの歌詞や言葉が真っ直ぐに刺さってくる音楽だと感じました。アコースティックライブを実際に行い、何か感じたことはありますか?

マツイユウキ(以下、マツイ):ライブハウスでやるのと差別化できるのがアコースティックだと思って。3人で住んでいる家を覗かれているみたいな、とてもリラックスした気分で(笑)。これからが楽しみになる企画の一個ではありますね。

ヤスカワ:『午前0時、SNS』は台本が無い。ある種の呪縛のような、何かを言わなければならない、何かしなければならないっていうのが無いストレスフリーな環境下で好きに音楽をやっていける。そういう面からも、メンバーそれぞれ良い意味で気を遣わず、何かを演じることもなく、自然体でできているのかなと思いましたね。

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ーー定期的にやっていくというお話があったので、私自身今後も楽しみにしています。そして『極・粉塵爆発ツアー』が始まりましたね。こちらは対バン形式からワンマンに変更になりましたが、ライブへの思いや、大切にしたいことはありますか? また、対バン予定だった仲間からの反応はどういったものでしたか?

マツイ:まずワンマンに変更したことをお詫びしたんですけど…でも、みなさんが口を揃えて言ってくれたのが、“それは全然大丈夫だし、逆にツアーが丸々中止じゃないだけで嬉しい”って。やっぱり同業者というか仲間が歩みを止めないことを喜んでくれたことが嬉しかったですね。

ヤスカワ:前向きな反応というか、“歩みを止めずにやってくれ”って。今回のツアーの全員、全バンドが揃うことってなかなか難しいとは思うんですけど、1バンドずつ、またどこかで一緒にイベントができればいいなと話し合っています。

片桐:スタッフ含めメンバー3人とも対バンでやりたかったのが本心ではありました。でもコロナ禍の中でライブに行くの迷うな、どうしようかなって思われる事が多い中で、それでも来て下さる人たちの為に全力で取り組みたいです。対バンじゃ無くなったというところで、より一層重みが増して1本1本いいものを残していきたいなと思っています。

ーー今後についてですが、Hakubiとして今後目指したい場所、憧れの舞台はありますか?

マツイ:今僕が一番憧れて立ちたいなって思うのはやっぱり、10-FEETさんがやられている『京都大作戦』っていう地元の大きいフェスですね。

片桐:一番最初に目指したい大舞台が『京都大作戦』というのは3人全員の意見だと思います。京都で出会って京都でバンドを組んで、京都のライブハウスで育って来たっていうところで、やっぱり京都を背負っていきたい、その背負って来たバンドが主催してる『京都大作戦』に立ちたいし、そこを越えていきたい。

ヤスカワ:今年はメジャーデビューさせてもらい色々な関係者の方に応援してもらっている中で、分かりやすいのは武道館とかですかね。今年、来年、再来年と良い動きができて、いつか武道館でやりたいなと思っています。

ーーそれでは最後の質問になります。あなたにとって音楽とは?

ヤスカワ:コーラです。僕はめっちゃコーラ好きで、家に箱で買ってるんですけど。飽きたら飽きたで飲まなくなるし、でもまた飲みたい時期が出てくるみたいな。僕は音楽を一日中聴いているような人間でもなくて。気まぐれで聴いたり聴かなくなったり、新しいアーティストを探したり探さなくなったりみたいな。でも切っても切れない関係みたいな感じで、コーラで例えました(笑)。

片桐:私にとっては、本当に“生きる”っていうことになると思います。中高生で救われてきたのも音楽ですし、自分自身の作る音楽で、自分自身を助けてきたと思うんです。言葉を吐くことで、何かに言葉を乗せることで、ライブをすることで、そこで生きてきたので。“生きる”ですかね。

マツイ:僕にとっては、例えるとお薬みたいな感じです。元気無い時に聴いたら元気出るとか、泣きたい時に聴いたら泣ける曲もありますし、元気にしてくれる曲もありますし。テンション上げたいなと思ったらハイになる曲もあるので、お薬で。

取材:丸山桃花、椎名康予
(日本工学院専門学校 蒲田校 コンサートイベント科)
撮影:石原汰一

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