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助けてくれた恩は一生忘れない。男性の傍に寄り添い続けて37年。深い愛情を示す白鳥の物語

カラパイア

命を救ってくれた男性に37年間添い遂げる白鳥
image credit:Paris Animaux Zoopolis/Facebook

 日本には「鶴の恩返し」という昔話があるが、白鳥も義理人情に厚い生き物のようだ。トルコにて、怪我で羽が折れ飛べなくなっていた白鳥がいた。

 その白鳥を発見した男性は、家に連れて帰り傷の手当てをして甲斐甲斐しく面倒を見た。そのおかげで白鳥の傷は癒え、飛べるようになったものの、白鳥は男性のそばを立ち去ろうとしなかった。

 そのまま37年もの長い間、常に男性のそばに寄り添い暮らしているという。

Mektup goturduğu koyde bulduğu kuğu ile postacının “garip” dostluğu 37 yıldır suruyor

怪我をしてうずくまっていた白鳥、男性に保護される


 今から37年前、1984年のこと。トルコ・エディルネ市カラアーチに住む郵便配達人だったレジェプ・ミズランさん(63歳)は、車での移動中、草むらでうずくまっている1羽の白鳥を発見した。

 その白鳥は、怪我で羽根が折れているようだった。このまま放っておくと、捕食者に襲われてしまうかもしれない。動物好きのミズランさんは、白鳥を抱えて車に乗せ自分の牧場へと連れ帰った。

 ミズランさんは、怪我を負ってしまった白鳥にトルコ語で「不運な・かわいそうな」を意味する“ガリップ”と名付け傷の手当をし、甲斐甲斐しくお世話をした。



怪我が治り飛べるようになっても旅立とうとしない白鳥


 ミズランさんの看護のおかげでガリップの傷は完治し、自由に飛べるようになった。ところが、ガリップはミズランのそばから離れようとしない。どこに行ってもその後を追ってくる。

 野生に還すことをあきらめたミズランさんは、ガリップの好きにさせてあげることにした。命を救ってくれたあるミズランさんのそばにいることが、ガリップなりの恩返しのつもりだったのかもしれない。
 
 ミズランさんは結婚していたが子供がいなかった。彼は牧場にいた犬や猫、その他の動物たちを我が子のようにかわいがっていたのだが、ガリップもその仲間にくわわったのだ。



37年の長きにわたり、深い友情を築いた白鳥と男性


 ミズランさんがガリップを保護して既に37年がたった。その間、ガリップは一度もミズランさんのそばを離れたことはないという。

名前を呼んだら、ちゃんと私のところに来るんだ。この辺りが洪水に襲われた時でさえ、ガリップは逃げようとせず、私のもとを離れようとしなかったんだ。

 ミズランさんによると、ガリップは、牧場に専用の小屋を持っていて夜はそこで眠るが、日中はミズランさんが雑用をしている間ついて回り、日課である夜の散歩も一緒についてくるという。

 数年前に妻に旅立たれたミズランさん。現在は郵便配達人を退職し、毎日自宅での日々を送っているが、いつでもそばに寄り添ってくれるガリップの存在は心の支えとなっている。



 だが生き物には寿命がある。オオハクチョウは飼育下では30年ほど生きると言われているが、ガリップはその平均寿命をはるかに超えている。

ガリップは、今ではすっかり年取ってしまったよ。もし、ガリップが死んだらこの牧場に墓を作って埋めてやるつもりだけれど、もっと一緒に過ごしたいから長生きしてほしいね。

 ガリップだってミズランさんと離れたくないはずだ。ミズランさんの愛情という栄養をたっぷりもらって、白鳥の世界最高寿命を更新して欲しいものだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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