森永卓郎氏(63)が父親を亡くしたのは、2011年3月、東日本大震災直後のことだった。それからの10カ月間、「相続地獄」を体験したのだという。
「私が地獄を見たのは、死んだ親父の財産について、なんの情報も持っていなかったから。理由はこれに尽きます。
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父は元新聞記者で大学の教授もやっていましたが、もともとは特攻隊員の生き残りです。
自分で靴下もはかないような人間でしたから、2000年に母が急死してからは、誰かが面倒を見なくてはいけない。それで、所沢の私の家に引き取ることになったわけです」