
アップル社から発売されたワイヤレスイヤホン『AirPods』は、絡まりがちなケーブルがない利便性がとても人気で大ヒット商品となったが、その小型さゆえに線路に落下させてしまう人が世界中で続出しており問題にもなっている。
だが今回の落下場所は線路ではなかったようだ。なんと体の中である。
アメリカに住む男性は、AirPodで音楽を聴きながら就寝したところ、誤って片方を飲み込んでしまったそうで、レントゲン検査で食道にAirPodが詰まっていたことが判明したという。『Oddity Central』などが伝えている。
就寝中にAirPodを紛失、その行方は?
マサチューセッツ州ウースターに住むブラッド・ゴーティアさん(38歳)は、2月1日の夜にAirPodで音楽を聴きながら眠りについた。
翌朝、片方のAirPodが見当たらない。ベッド周りを入念に探したが見つからなかった。その時点では深く気にせず、積もっていた雪かき作業をするために外に出た。
その後、作業で喉が渇いたブラッドさんは、コップの水を飲もうとして激しくむせた。水がいつものようにスムーズに喉を通らず、窒息しそうになったのだ。
前かがみになり水を吐き出し、なんとか息をすることができたブラッドさんは再び雪かき作業に戻った。
やがて紛失したAirPodのことが気になり出し、妻と息子に頼んで一緒に探してもらうことにした。
ところがどんなに探してもAirPodは見つからなかった。2人は「飲み込んじゃったんじゃない?」と冗談めかして言ったが、水を飲んで苦しくなったことを思い出し、病院で検査をしてもらうことにした。

AirPodは食道にあった!
そしてそれは体の中にあった。病院でレントゲン検査を行ったしたところ、ブラッドさんの食道にAirPodが留まっていることがわかったのだ。
すぐさま内視鏡を使っての摘出手術が行われた。
医師からはAirPodが肺や胃に入り込んでしまう可能性があることを告げられたが、幸いにも無事に取り出すことに成功した。
手術後は多少の違和感があったものの、痛みなどはなかったという。
取り出されたAirPodだが、マイク機能が壊れてしまったものの、内臓スピーカーは問題がなかったようで、ブラッドさんは引き続き使用しているということだ。
ブラッドさんはAirPodなどのワイヤレスイヤホンユーザーに、耳に入れたまま寝ると食べてしまう可能性があるので気を付けて、と注意喚起している。
written by Scarlet / edited by parumo