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ヘヴィメタル音楽は、死と向き合う勇気を与えてくれる可能性(米研究)

カラパイア

死に立ち向かう勇気を与えてくれるヘヴィメタル

 人間の運命で唯一絶対であり、現状避けられない事実はただ1つ。いつか必ず死ぬということだ。とはわかっていてもいつ何時終わりがくるかは不明で、なかなか受け入れたくない現実でもある。

 人生では様々なつらいことが起きるが、メタル音楽はファンにとって、非常に深刻な問題から仕事でちょっと嫌な思いをしたといったことまで、日々の出来事に向き合う力を貸してくれる。だがそれだけではない。

 最近『ジャーナル・オブ・サイコロジー・オブ・ポピュラー・メディア(Journal of Psychology of Popular Media)』誌に掲載された「The Memory Remains(その記憶は残る)」という研究によると、メタルは人々が死に向き合ううえで有効かもしれないと論じていている。

死に立ち向かう勇気を与えてくれるヘヴィメタル


 この研究では30名の被験者を対象に、あるオーディオブックかスレイヤーの『エンジェル・オブ・デス』のいずれかを聴いてもらったあとで、心理学的なアンケートに回答してもらった。その概要は下記の通りだ。

 なお、被験者がわずか30名だけであること、オーディオブックのトピックが特定されていないことに注意してほしい。また、恐怖管理理論(Terror Management Theory)とは、文化的世界観と自尊心の2つの次元によって、人は死の恐怖を意識の下に抑え、自らを守っているとする理論のことだ。

ヘビーメタル音楽は、ファンでない者からはしばしば死が連想される一方、ファンからはメタルを聴くことで気分の落ち込みを避け、死にまつわる考えに立ち向かう力を得ることができると報告されている。

恐怖管理理論によると、自尊心と文化的世界観は、死の恐怖に対抗する象徴的2要素緩衝システムとして機能するという。

恐怖管理理論に関する最近の研究において不明であるのは、(a)死の恐怖に対抗するうえで不可避的な死が顕著となった直後に文化財を提示すれば十分であるのか、あるいは依然として緩衝要素を始動させる必要があるのかということ、ならびに(b)1緩衝要素の始動で十分であるのかどうか、ということである。メタル音楽はファンにとっては文化財とみなすことができ、それによってその社会アイデンティティの一部を形成する。

 2つの研究によって、ヘビーメタル音楽が存在に関する苦悶に抵抗する文化的世界観緩衝材として機能しうるのかどうか、潜在的測定によって調査した。

研究1では、ファンについては文化的世界観を向上させる必要性がないが、それは不可避的な死の顕著性を提示したあとにメタル音楽を鑑賞した場合に限ることが判明。研究2の結果からは、ファンにおいてはメタル音楽を聴くと自尊心のさらなる支援が不要になる一方、ファンでない者は依然として自尊心の向上を必要とすることが明らかとなった。

音楽は心を強くする作用が


 いろいろ小難しいことが書いてあるが、要するにヘヴィメタル好きな人は死に対して受け入れる姿勢があり、苦悩を乗り越えていくだけのメンタル力がついているということだ。

 もしメタルが嫌いじゃなくて、死に並々ならぬ恐怖を感じるのであれば、メタル療法という選択肢もありなのかもしれない。

 音楽は太古の昔から人類と密接な関係がある。メンタル面に大きな影響を及ぼすのは確かなようだ。


via:metalinjectionなど。/ translated hiroching / edited by parumo


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