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巨人・長嶋茂雄が動物的勘でテレビを見ると……/週べ回顧1972年編

週刊ベースボールONLINE

 3年前に創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

それ、僕の靴下です?



巨人・長嶋


 今回は『1972年6月12日号』。定価は100円。
 
 36歳を迎えたミスターこと巨人・長嶋茂雄が絶好調。
 5月28日現在、34打点は1位、11本塁打は王貞治、阪神・田淵幸一とタイ。打率も.312で上位にいた。
「打点、ホームランは打ったら打っただけ増えていくからいい。だが、打率だけは減るから油断大敵だね」
 と長嶋。普段から明るい男だが、調子がいいとさらに明るくなる。
 25日のヤクルト戦では、こんなシーンもあった。この日、ヒット性の当たりを相手のファインプレーでアウトにされた長嶋は、トレーナーに「塩持ってきて、塩」と頼み、それをホームベースにかけ、さらにはこの日、ホームランを打った滝と握手してから打席に入り、見事10号本塁打。
 試合中、どこから塩を、という問いにトレーナーは「ネット裏にあるカレースタンドにカレー用の塩があったのを思い出して」と話していたが、当時はカレーに塩をかけたのだろうか。

 好調の要因に呼吸を挙げた長嶋が次のように話す。
「バッティングは呼吸です。吐く息、吸う息と関係ある。だから僕は打席への入り方も大切に思う。僕の場合は右足から入って足場を固め、それから左足をそろえたときにふっと息を整える。このリズムが肝心でしてね」

 この号は長嶋特集があり、「長嶋のすべてを公開」とあった。最後、そこに出ていた何人かの証言を抜粋しよう。
 車の運転について土井正三。
「車をぶつけるのはいいが、人にだけはぶつけるな、車は引っ込めばたたけばいいが、人間はたたいても直らないぞ、って」
 忘れ物について黒江透修。
「忘れ物じゃないけど、この間、神宮のロッカーで、俺の靴下でスパイクを磨こうとした。あれはひどいよ」
 動物的勘についてまた土井。
「テレビで映画やドラマを見ていると、途中でやめちゃえって言うんです。おい消せ、先は読めたって」
 
 では、またあした。

<次回に続く>

写真=BBM

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