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菅野智之「巨人残留」の舞台裏、交渉期限2分前まで貫いた“エース”の意地

アサ芸Biz

 交渉期限である1月7日午後5時まで(米東部時間)の“ラスト1時間”が、菅野智之投手に残留を決断させたようだ。

 米球界との交渉が不成立に終わり、菅野の巨人残留が決定した。すでに巨人はオプトアウト条項付き(毎年見直し)の4年総額30億円強の条件提示を済ませており、菅野自身が望む単年契約が交わされたとしても、自身と元横浜・佐々木主浩氏が持つ6億5000万円の日本人選手最高年俸額を上回るのは確実だろう。

「菅野は1月1日にアメリカに到着しました。この時点では『契約する意思があるから現地入りした』と目されていました」(米国人ライター)

 2019年1月に菊池雄星がシアトルマリナーズと交わした「4年総額5600万ドル(約59億円)」を上回る契約、それが菅野サイドの条件だったという。

「コロナ禍の試合数削減などの影響でどの米球団も経営難に陥っています。1球団平均1億ドル(約103億円)の減収とも言われています」(前出・米国人ライター)

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 挑戦する時期が悪かったともいえるが、菅野の代理人を務めたジョエル・ウルフ氏によれば、6球団が獲得を目指したそうだ。その6球団のうち、交渉最終日の1月7日に猛アタックを掛け直した球団があった。パドレスとブルージェイズだ。

「現地西部時間の締め切りが午後2時。1時58分、代理人から『日本に帰る』と正式な連絡がパドレスに入ったそうです」(関係者)

 パドレスはレイズから左腕のブレイク・スネルを、カブスからダルビッシュ有を獲得していることもあって、菅野を納得させるのに十分な条件を提示できなかった。しかし、「スネル、ダルビッシュに次ぐ3番手として扱う」とするなど、日本のエースに恥じない待遇を約束したそうだが…。

「パドレスのスタッフには菅野の母校・東海大学の先輩にもあたる大塚晶文氏もいます。私生活でのサポートも約束したと思われます。ブルージェイズもエースとしての扱いを約束したものの、元同僚の山口俊と先発枠を争うことはしたくないと返答しました」(前出・関係者)

 最終日にアタックを掛けてきた両球団とは、オンラインによる交渉が続けられた。新たな条件が提示されるたびに菅野に確認し、交渉がいったん中断。菅野の返事を伝え、また別の条件が告げられ、確認のため中断。それを繰り返し、リミット2分前になって、正式にパドレスに断りを入れたそうだ。その後、菅野は原辰徳監督や宮本和知投手チーフコーチにも連絡を入れ、「来年も宜しくお願いします」と告げている。

 メジャーリーグ行きは「21年オフに再挑戦」というのが、周囲の一致した見方だ。菅野にとっては、交渉期間の最後の1時間で、日本球界のエースの意地を見せつける形となった。

(スポーツライター・飯山満)

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