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怒りで頭に血が上っていると、嘘の情報に騙されやすくなる(米研究)(米研究)

カラパイア

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●/iStock

 「短気は損気」ということわざがあるが、確かにちょっとしたことでカッと頭に血を上らせない方がよさそうだ。

 人間は間違える生き物で、記憶にエラーを起こしやすいことは知られているが、『Experimental Psychology』に掲載された研究によると、怒っているときはいっそうその傾向が強まるという。怒りの状態にあると、誤った情報に対する脆弱性が高まるという。

怒りが認知に与える影響を実験


 米フラミンガム州立大学のマイケル・グリーンスタイン助教は、「怒りは興味深い感情です。昔から好ましくない感情とされてきましたが、それが認知に与える影響は、好ましいとされてきた感情といくつも似た点があります」と語る。

 同助教らによる実験では、79人の参加者に1991年のラブコメ映画『Defending Your Life(あなたの死後にご用心!)』のワンシーンを11分間観てもらい、それから難しい認知テストと研究者との面接を受けてもらった。

 ただし認知タスクと面接の際、研究者は参加者のグループに応じて態度を変えていた。一方のグループに対しては、やるべきことを手際よく説明し、面接も礼儀正しく行った。

 しかしもう一方のグループに対しては、テストの説明は不手際で要領が悪く、しかも面接では侮辱的な言葉を使ったりとかなり無礼な態度がとられた。つまり参加者をわざと怒らせるように振る舞ったのだ。

 それから映画についての簡単なクイズに答えてもらう。

 クイズにはいくつか正しくない情報が含まれている。たとえば「ダニエルとジュリアが座って会話しているとき、ジュリアが財布を落としたが、それからどうなった?」といったものだ。じつは映画に財布を落としたシーンはない。

 これらの実験の締めくくりとして、クイズの正解率についての自信のほどを答えてもらう。

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映画、あなたの死後にご用心!のワンシーン

怒っている人は嘘の情報に引っかかりやすくなる


 その結果、怒っているからといって映画の細かい内容まで忘れてしまうわけではないことが分かった。だが問題だったのは、クイズに嘘の情報が含まれていた場合、それに引っかかりやすくなっていたということだ。

 また怒っているグループは、自分の記憶の正しさについてより自信たっぷりであることも判明した。しかし皮肉なことに、そうした自信の強さには正解率の低さとの関係が見られたという。

 一方、怒っていないグループの場合、自信が強いほど実際に正解率も高いという結果だった。

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iStock

 グリーンスタイン助教は、こうした結果について「記憶はビデオカメラのようなものとは違います」と解説している。

 私たちが普段そうしたことを意識することはないが、これまで行われてきたいくつもの実験によって、怒っていると嘘の情報に騙されやすくなることが繰り返し示されてきたという。

 頭をカッカさせて大損してしまうことがないよう、常日頃から心をうまくコントロールする習慣を身につけといいかもしれない。

References:A new study has found being angry increases your vulnerability to misinformation/ written by hiroching / edited by parumo

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