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shoji(s**t kingz)「“見るダンス映像アルバム”を作ることが、いつかダンサーたちの間でもスタンダードになってくれれば」

ダ・ヴィンチNEWS

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは1月27日に、見るダンス映像アルバム『FLYING FIRST PENGUIN』をリリースするs**t kingzのshojiさん。感銘を受けたという『スタンフォードの自分を変える教室』のお話、そして愛してやまないダンスパフォーマンスへの思いをたっぷりとうかがいました!

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「昨年の夏に知人がInstagramですすめているのを見て、“こんな本があるんだ”と思って読んでみたんです。こうしたジャンルの本は初めてに近かったんですが、研究結果に基づいてしっかりと数字でも表しているから、説得力があるなと思って興味深く読みました」

 国内外で活躍するダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz。そのメンバーであるshojiさんが紹介してくれたのは『スタンフォードの自分を変える教室』。人間の意志の力や行動心理について書かれた一冊で、シリーズ累計100万部を超えるベストセラーにもなっている。

「自分の考え方や常識を見つめ直すのにすごくいい本だなと思いました。また、面白かったのが、人間の脳って無意識のうちにいろんな行動を取るようにできているんだなということで。例えば、映画でタバコを吸うシーンがあると、それを見た喫煙者の脳の中では手の動きをつかさどる領域が活発になっていくそうなんですね」

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 つまり、誰かがタバコを吸う姿を見ただけで、無意識のうちに自分も吸いたい衝動に駆られて、なおかつ、脳は同時にその衝動を抑えようともする。

「これって、表現者である僕らからすると、パフォーマンスを作る上で大きなヒントになるんじゃないかと思ったんです。s**t kingzのテーマとして、僕らはいつも、見てくださる方がハッピーになれるダンスをつけれたらと思っています。。でも、いまのこうした状況下では、なかなか心の底から楽しい気分になれない人もいる。そんな方でも無意識に笑ってしまうようなダンスを作れるんじゃないかなって。いい意味でも、悪い意味でも、僕たちの仕事は見てくれる人にいろんな影響を与えています。それなら、いい影響を与えるものを届けていきたいなって」

 体の動きだけで見る者を魅了するダンス。「そこにはいろんな可能性がある」とshojiさんは言う。事実、2018年にs**t kingzはダンスでストーリーを表現する無言芝居『The Library』を上演し、観客に大きな驚きと感動を与えた。

「セリフがなく、ダンスだけで見せていくひとつの物語を作ったのですが、見てくださる方々がそれぞれに自分たちの頭の中で細かい設定やその先の話を考えて、楽しんでくださったんです。正直、まさかそんなふうに受け止めてくれるとは思わなかったですね(笑)。僕らが想像していた以上に、お客さんが自由に物語を膨らませ、そうやってエンタメ性も高めてくれて。本当にやってよかったなと思いました」

 そんなs**t kingzが次に挑んだのが、なんとアルバム制作だ。

「“見るダンス映像アルバム”、僕らは“みるバム”って呼んでいるんですが、これがいつかダンスパフォーマーたちの間でもスタンダードになっていけばなと思ってます」

 これまで数々の著名アーティストの振付を手掛けてきた彼ら。しかし、今回は自分たちから楽曲をオファーし、そこにダンスをつけるという新しい形のコラボに挑戦した。

「ずっと一緒にやってきた仲間や、僕らのイメージに合いそうなミュージシャンに声をかけさせてもらいました。おかげで、いろんなジャンルの音楽とダンスを一枚の中で表現できたと思っています。面白かったのが、最初にソロ曲を作ったのですが、完成するまでお互いがどんな曲で、どんなダンスを踊っているのか知らなかったんですね。そしたら4人中3人が白シャツで踊っていて(笑)。4人でいるときはバランスを考えるんですが、これもある意味、個性が出ていて楽しいなと思いましたね(笑)」

 また、見逃せないのが特典映像だ。

「100分のメイキング映像とは別に特典映像があります(笑)。ダンスの映像を作るときって、動き全体を見せるべきか、それとも一つの作品としてカメラワークなどの演出にこだわるかでいつもすごく迷うんです。そこで今回は、特典に定点やワンショットなど、シンプルにダンスが見えるバージョンのダンス映像を入れました。また、それぞれのソロ曲のダンスを別のメンバーが50分で覚えて披露するという企画もありますし、きっと、いろんな見え方のダンスを楽しんでいただけると思いますよ」

取材・文:倉田モトキ 写真:干川 修

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