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阪神・田淵幸一は王貞治に勝てるのか/週べ回顧1972年編

週刊ベースボールONLINE

 3年前に創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

田淵は言う「王さんだって怪物じゃない」



表紙は巨人・堀内恒夫


 今回は『1972年5月22日号』。定価は100円。

 プロ4年目、阪神・田淵幸一が開幕から順調にホームランを量産。19試合で10本塁打をマークし、7本の巨人・王貞治との差を広げようとしていた。
「今年は30試合で10本塁打を目標にしていたんですけどね。まだ安心できるわけではないですけど」
 とニコニコ笑顔で語る田淵。
 阪神・藤井勇コーチは、
「打った瞬間、入ったと思う打球ばかりだ。真ん中より外角側の球でも強引に左中間に運ぶパワーは抜群。よほどフォームがしっかりしていないと、ああは飛ばない」
 と絶賛。飛距離については王も脱帽し、
「フラフラと上がってフェンスすれすれに入るやつがあってもいい。これがバカにならないんです。長いシーズンの積み重ねではね」
 と珍しく言い訳のような話もしていた。
 ただし、闘志が衰えたわけではない。
「田淵には悪いけど、彼がガンガン打ってくれたほうがこっちも気合が入るからいい。いままでは正直いってライバルがいないのでやりにくい面があった。自分のマンネリ化が怖かった、ああいうライバルが出てくれたほうが、僕自身の成績の向上にはありがたいんです」
 一方、田淵は、こうも言う。
「人間あきらめたら何一つできません。王さんだって人の子、ふつうの人間です。決して怪物じゃありません」
 ホームラン数については
「40本は打ちたいんですよ。この数字をマークするには、まずオールスターまでに25本を打たないと」
 と力強く語っていた。

 この号で週刊ベースボールは通算751号。まだまだ先は長いですが、いけるところまではやってみたいと思います。
 最後になりましたが、今年もよろしくお願いします。

<次回に続く>

写真=BBM

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