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JAPANカルチャーを紹介し続けるベルギーの臨床心理学者が選んだ2020年日本映画のベスト10+3の作品リストがシネフィルに今年も到着!

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シネフィルに今年も、日本の様々なカルチャーを紹介する海外のwebサイト”Psycho-cinematography“を運営するPieter-Jan Van Haeckeさんの選んだ2020年の日本映画ベスト10が到着いたしました。

2019年のリストhttps://cinefil.tokyo/_ct/17328686
2018年のリストhttps://cinefil.tokyo/_ct/17239593

以下、Pieter-Jan Van Haeckeさんの総評です。

今年もこの時期がやってきました。
このようなリストを作るのは楽しいことですが、問題もあります。
何を基準にして順番を決めるのか?
何を基準にして、特定の作品を入れないのか?
私たちの場合は、その映画のテーマが精神分析や日本と関連性があるかどうか、また、その映画のテーマをどれだけ観客に伝える力があるかどうかを判断して、順番を決めています。

リストを紹介する前に、熟考の末、残念ながらリストに入らなかった3本の物語を紹介したいと思います。
今年の特別枠3作品は、
福永壮志監督『アイヌモシㇼ』(2020年)
園子温監督『エッシャー通りの赤いポスト』(2020年)
岩井澤健治監督『音楽』(2020年)
『アイヌ・モシㇼ』は、アイヌの他者と日本人の他者との間の永続的な緊張関係を明快に描き出している点で特筆すべきであり、『エッシャー通りの赤いポスト』は、気狂いじみた小さな欲望の多面性を興味深い方法で探求している点で、『音楽』は、視覚的な芸術作品であり、音楽の変容的な力を強調している点で特筆すべきでありました。

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以下、2020年の日本映画ベスト10

10:ブルース・ナックバー監督『北の方へ /To the North』
To The North (2020) by Bruce Nachbar.

評抜粋
ブルース・ナックバー監督は、俳優と女優の力を駆使して本物の感情と満足のいくロマンチックな瞬間に満ちた気持ち良い映画を作り上げただけでなく、(日本の)若い大人たちに重要なメッセージを伝えることにも成功している。

画像参照:https://www.facebook.com/kitanohoue/?ref=page_internal

出演 :美紗央 藤田悠矢 清水イブキ 音樹真輝 
矢部太郎 木内みどり

監督/脚本 ブルース・ナックバー
プロデューサー マリアナ・ピサニ
撮影 ハンズ・ボバノビツ
エグゼクティブプロデューサー セオドール ミラー

9:渡辺紘文監督『私は元気』
I’m Really Good (2020) by Hirobumi Watanabe.

評抜粋
渡辺紘文の最新作は、微妙なノスタルジックな感情を生成することに秀でています。シンプルな物語の対比によって、子供たちの無邪気さを讃えると同時に、私たちが永遠に失ってしまった子供のリアルを突きつけることに成功している。

監督・原作・脚本・編集・撮影:渡辺紘文
出演:久次璃子、久次啓太、須戸菜々香、渡辺紘文
製作総指揮:渡辺紘文、渡辺雄司、渡辺秀樹、渡辺あけみ

8:タナダユキ監督『ロマンスドール』
Romance Doll (2020) by Yuki Tanada.

評抜粋
タナダ監督は、物語に控えめな雰囲気を持たせることで、二人の関係の進展を自然なものにするという重要な役割を主役たちに与えている。蒼井優と高橋一生はその役割を逃れることなく、近年最も感動的な人間関係の変容を見事に演出している。

出演:高橋一生 蒼井優
浜野謙太 三浦透子 大倉孝ニ ピエール瀧
きたろう 渡辺えり 

脚本・監督:タナダユキ
原作:タナダユキ「ロマンスドール」(KADOKAWA刊)

©2019「ロマンスドール」製作委員会 
配給:KADOKAWA

7:大森立嗣監督『マザー』
Mother (2020) by Tatsushi Ohmori.

評抜粋
大森は、愛への飽くなき欲望と、相手の愛の証明を求めることが最終的に引き起こす主観的で対人的な荒廃を、軽快でありながら透明性の高い方法で観客に突きつけてくる。
そして『マザー』が悲惨で心を痛めるものになっているのは、物語のテーマの探求の仕方ではなく、長澤まさみ、阿部サダヲ、木野花……などが、この愛の悲劇の展開にリアリズムを吹き込んでいるからである。

出演:長澤まさみ、阿部サダヲ

監督:大森立嗣

脚本:大森立嗣/港岳彦
音楽:岩代太郎

制作プロダクション:スターサンズ
製作幹事:ハピネット/KADOKAWA
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2020『MOTHER マザー』フィルムパートナーズ
(C)2020「MOTHER」製作委員会

6:豊田利晃監督『破壊の日』
Day of Destruction (2020) by Toshiaki Toyoda.

評抜粋
豊田監督は、本当に楽しい視覚体験を与えてくれるだけでなく、日本の社会の悪を、より良い方向に変えていく必要性を強力に詩的に探求しているのだ。

出演:渋川清彦 マヒトゥ・ザ・ピーポー
/イッセー尾形
/長澤樹 大西信満 和田光沙 飯田団紅
/窪塚洋介/松田龍平

監督:豊田利晃
音楽: GEZAN/照井利幸/切腹ピストルズ/MARS89
エグゼクティブプロデューサー:豊田利晃/行定勲
プロデューサー:出原知之/村岡伸一郎/菅原信宏

企画・製作・配給:IMAGINATION 
©「破壊の日」製作委員会

5: エドマンド・ヨウ監督『Malu 夢路』
Malu (2020) by Edmund Yeo.

評抜粋
エドマンド・ヨウは『Malu 夢路』で、彼が「日常的なもの」と「残酷なもの」を表現する視覚的詩人であることを証明した。

監督:エドモンド・ヨウ
出演:シャーリン・シャオ、メイジューン・タン、永瀬正敏

4:荒井晴彦監督『火口のふたり』
It Feels So Good (2020) by Haruhiko Arai.

評抜粋
『火口のふたり』は、どんな種類の愛をも超越した中毒性のある性への探求を、感動的でありながらもスリリングに描いています。柄本と瀧内演じるふたりのケミストリーが達成しているのは、二人の関係が解消されそうにないことへの運命論と受容の脈動を感じさせることである。このような、何もかもが不可能であるという余韻が、『火口のふたり』を本当に心に残るものにしているのだ。

©2019「火口のふたり」製作委員会

出演:柄本 佑 瀧内公美

原作:白石一文「火口のふたり」(河出文庫刊)
脚本・監督:荒井晴彦
音楽:下田逸郎

製作:瀬井哲也 小西啓介 梅川治男 
エグゼクティブプロデューサー:岡本東郎 森重 晃 
プロデューサー:田辺隆史 行実 良
配給:ファントム・フィルム

3:山田佳奈監督『タイトル、拒絶』
Life: Untitled (2020) by Kana Yamada.

評抜粋
『タイトル、拒絶』は、観客を分裂させる驚くべき物語である。力強いフィナーレを迎える山田の物語は、観客に女性の主観性を大切にする社会と男性主体の失敗とを向き合わせます。

出演:伊藤沙莉、恒松祐里、佐津川愛美、片岡礼子、でんでん、森田 想、円井わん、行平あい佳、野崎智子、大川原 歩、モトーラ世理奈、池田 大、田中俊介、般若
監督・脚本:山田佳奈
劇中歌:女王蜂「燃える海」(Sony Music Labels Inc.)
プロデューサー:内田英治、藤井宏二
キャスティングプロデューサー:伊藤尚哉
企画:DirectorsBox
制作:Libertas
製作:DirectorsBox、Libertas、move、ボダパカ
配給:アークエンタテインメント
©DirectorsBox

2: 城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』
On The Edge of Their Seats (2020) by Jojo Hideo.

評抜粋
この作品は、失敗や失望に直面しても、人は決して(目標)欲望を捨ててはならないこと、障害や可能性に関係なく、そのための適切な場所を見つける方法が必ずあることを、力強く、そして感動的に伝えています。

出演:小野莉奈 平井亜門 西本まりん 中村守里
黒木ひかり 平井珠生 山川琉華 / 目次立樹

監督:城定秀夫
脚本:奥村徹也|原作:籔博晶・兵庫県立東播磨高校演劇部

主題歌:the peggies「青すぎる空」(EPICレコードジャパン)

制作プロダクション:レオーネ
製作:2020「アルプススタンドのはしの方」製作委員会
©2020「アルプススタンドのはしの方」製作委員会

配給:宣伝 SPOTTED PRODUCTIONS

1:石井裕也監督『生きちゃった』
All The Things We never Said (2020) by Yuya Ishii.

評抜粋
石井監督の最新作がこれほど感動的でインパクトのあるものであるのは、監督の見事な構成や、仲野太賀や大島優子の自然で重層的な演技によるものでだけでなく、それらの要素によって、不安を克服できず、欲望に屈することができない私たちの現代的な問題を石井監督が探求することができるからである。今年の最高の日本映画になるかもしれない。

仲野太賀 大島優子
パク・ジョンボム 毎熊克哉 太田結乃

柳生みゆ レ・ロマネスク 芹澤興人
北村有起哉 原日出子 鶴見辰吾
伊佐山ひろ子 嶋田久作 若葉竜也

脚本・監督・プロデューサー石井裕也

主題歌「夏の花」(作詞・作曲:河野丈洋 歌:仲野太賀・若葉竜也)
配給:フィルムランド

以下、各作品の批評などは英語ですが以下よりご覧ください。

Top 10 Japanese films of 2020

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