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【すてきなあの人のキッチン #1】キッチンは料理を追求する“実験室”

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ダイニングとゆるくつながる独立型キッチン

今回ご紹介するのは、フードコーディネーターのmizuame7さんのキッチン。4年前にリノベーションした2LDKのマンションで、ご主人とふたりで暮らしています。

家の中心にある独立型のキッチンは、サブウェイタイルを全面に施したインダストリアルな雰囲気。壁面には自らを“道具好き”と話すmizuame7さんが選び抜いた、お気に入りのキッチンツールが並びます。

mizuame7 |Instagram

特に目を引くのが、ダイニングとの間に設けた小窓。黒いフレームが空間を引き締めながらも、ダイニングとキッチンをゆるくつないでいます。これはmizuame7さんがどうしても取り入れたかった建具のひとつだったそうです。

mizuame7さん:
「私、キッチンに立つときは、できるだけ料理に集中したいんです。“この素材とあの素材を組み合わせるとどうなるかな。いや、こっちの調味料を足したほうがもっとおいしくなる?”とかって、いろいろ考えながらひとりの世界に入り込みたい。だから、オープンキッチンよりも独立型のほうが自分に合っているんじゃないかなって思ったんですよね。

でも、完全にクローズドな空間にしてしまうと、光も入らないしやっぱりちょっとさみしいじゃないですか(笑)。この物件はリノベーションする前は開口部分が大きい一般的なキッチンカウンターだったので、そこに窓を取り付けてもらいました」

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リノベーションでは間取りは大きく変えず、既存をうまく再利用。キッチンもビルトインオーブンとコンロは新たに入れ替えたそうですが、じつは天板やシンク、収納などは元から備わっていたものを使っているのだとか。

mizuame7さん:
「背面収納は造作したのですが、シンク側はシステムキッチンを再利用することにしたので、収納扉をそろえることで統一感を出しました。既存のキッチンでも収納扉を変えるとイメージが一変しますね。

木のぬくもりがある感じや“黒×ゴールド”の組み合わせが大好きなので、私の好きがぎゅっと詰まった扉のデザインをデザイナーさんが考えてくださいました。このゴールドの取っ手も欧米の古い薬局の引き出しなどで使われていそうなフォルムで、とっても気に入っています!」

造作した背面収納には食器やグラス類がぎっしり。その上部にはオープン棚を設け、デイリー使いしている食器や鍋、コーヒーグッズなどが並んでいます。置かれているアイテムは、どれもデザイン性が高く凛とした佇まいです。

“実験室”のような雰囲気を作り出すアイテムを置く

アイテムのひとつひとつからセンスの良さが伝わってきますが、mizuame7さんはどのような基準でモノ選びをしているのでしょうか。

mizuame7さん:
「子どもの頃から実験道具が好きだったんです。だから、手に取るものはどうしても無機質で無駄のないシンプルなデザインのものが多くなりますね。

キッチンは私にとって、料理と真剣に向き合う“実験室”のような場所。リノベーションをする際にも、“実験室みたいなキッチン空間にしたい”とデザイナーさんに伝えていました。そんな雰囲気を目指していたら、理科室によく置いてあるような、ガラス製品やステンレスのアイテムがどんどん増えてしまったんですよ(笑)」

可動式のオープン棚には、コーノのドリッパーやハリオのサーバーなどが並ぶ

薬瓶のようなデザインで人気を集める『朝岡スパイス』のスパイス

mizuame7さん:
「『朝岡スパイス』のボトルを並べている一角は大のお気に入り。料理でよくスパイスを使うので、すぐに手に取りやすい場所に置いているのですが、こうしてたくさん並べておくとなんだか薬品棚みたいに見えるんじゃないかなって」

たしかに“実験室”のようなキッチンのイメージにぴったり!mizuame7さんのキッチンは、何気なく置かれた実用品もキッチンインテリアとしての重要な役目を担っているのです。

デイリーユースのアイテムこそ見た目にもこだわる

ほかにもたくさんのキッチンアイテムをお持ちのmizuame7さん。しかし、雑然とした感じはなく、どれも非常に使いやすい状態でセッティングされています。並べ方にこだわりや思い入れはあるのでしょうか。

mizuame7さん:
「日頃よく使うものはハンギングして、使いたいときにすぐに手に取れるようにしています。色みをそろえて並べることでスッキリ見せたいとは思っていますが、やはり導線も考慮して場所を決めていますよ。

とにかくキッチン道具が好きで、使い勝手や作り手さんの思い、デザインをひとつひとつ確かめながら手に入れているので、一番は選べないですね。どれにも思い入れがあります。だから、ディスプレイも兼ねて使いやすい、見やすい場所に置いておきたいんです」

mizuame7さんがさっと作ってくれた「トマトと牛肉、クレソンのすきやき」

mizuame7さん:
「何気なくキッチンを見渡していると、調理器具に目がとまってそこからレシピのインスピレーションがわいてきたり、作りたいものが思い浮かんだり……。“あ!今日はこのお鍋を使って料理しよう”という感じで、その日のメニューが決まることはわりとよくあります」

アメリカ製『Hamilton Beach(ハミルトンビーチ)』のトースター。無骨なデザインがかっこいい

mizuame7さん:
「この『Hamilton Beach(ハミルトンビーチ)』のトースターも、キッチンの雰囲気に合わせて選んだもの。ピカピカした見た目とトースト機能に特化した作りが気に入っています。まさに使うのが楽しくなる道具ですね」

デザイン優先で購入したというトースターですが、パンをトーストすると、ムラのない、さくっとした焼き上がりになるそう。また、慌ただしい朝の時間に最小限な動きで済むように冷蔵庫の上に設置。それは、導線や時短もかなり意識して物の配置を決めているからだとmizuame7さんはいいます。

「このゴミ箱も時短につながる重要アイテム。じつは自分でDIYしたんです。ゴミ箱は頻繁に開け閉めするので外に出しておいたほうが圧倒的にラクなのですが、生活感がもろに出てしまいますよね。でも、納得のいくデザインのものがなかなか見つからなくて……。

そこで、インテリアスタイリストの石井佳苗さんがテレビで紹介されていたものをまねして、作ってみました。キャスター付きなのでどこへでも動かせるし、すごく便利なんですよ」

DIYには見えないゴミ箱のクオリティの高さに驚き!細部にまで妥協を許さないからこそ、統一感のあるキッチンが作れるのですね。

盛り付けが楽しくなる和食器を選ぶ

続いて、ダイニングをのぞかせてもらいました。古材を使って作られたテーブルに、ヴィンテージチェアや『TRUCK FURNITURE(トラックファニチャー)』などの家具を組み合わせた空間は、インテリア好きな方なら誰もが憧れる仕上がり。2灯吊りした『artek(アルテック)』のペンダントライトも、家の雰囲気に見事にマッチしています。

『トラックファニチャー』で購入したというキャビネットボードには、和食器がずらり。どれも、mizuame7さんが長い年月をかけて大切に集めてきたものだそうです。どのようにしてお気に入りの器や作家さんを見つけているのか、気になったので伺ってみました。

mizuame7さん:
「以前は洋食器が好きだったのですが、最近購入しているのはほとんど和食器。和食を作る機会が多いからか、やっぱり和食器のほうがしっくりくるんです。近ごろは骨董品にまで興味が出てきてしまいました(笑)。

器は陶器市に出かけて見つけていたこともありますが、今は展示会やインテリアショップで購入することが多く、好きな作家さんの作品はネットで買うこともあります。お気に入りの作家さんはたくさんいるのですが、信楽焼の山田洋次さんや、赤土に白い化粧土を掛ける“白掛け”と呼ばれる器を作っていらっしゃる八田亨さんの作品が好きですね」

mizuame7さん:
「器を購入するときにもしも迷ったら、そのお皿に盛り付けたい料理が3品思い浮かぶかどうかを基準にしてみるといいかもしれません。想像できるようだったら、それは自分にとって合っている器なのだと聞いたことがあります。それを耳にして以来、食器を新たに買うときは、私も必ず思い浮かべるようにしていますよ」

mizuame7さんもトライ&エラーを繰り返しながら自分の好きなスタイルや作家さんを見つけていったのだそう。器を買うときの判断基準はとてもわかりやすく、納得させられます。

料理は道具選びから

最後に「近々、自宅で料理教室をはじめようと思っているんです。これまでに集めてきた食器を使って、器も含めて料理を楽しむことをたくさんの方に知ってもらいたいなと思っています」と話してくれたmizuame7さん。

毎日忙しくしていると、日々の食事作りに追われて料理の楽しさを忘れてしまいそうになることもありますが、彼女のように、調理器具や器に合わせて料理を考えるスタイルってすてきですよね。mizuame7さんの場合、道具選びの段階から料理が始まっているのかもしれません。

キッチンツールや食器のひとつひとつに強い思い入れを持ち、大切に扱っている彼女のキッチンからは、料理に対する真摯な姿勢が感じられました。次回は、効率の良さを重視してキッチン全体のデザインを考えた、ワーキングマザーのキッチンをご紹介します。どうぞお楽しみに。
取材・文/福田 彩(macaroni編集部)
写真/合田和弘

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