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電磁場で血糖値を下げられる可能性。2型糖尿病の治療に役立つかも(米研究)

カラパイア

電磁場に血糖値を下げる効果がある可能性
電磁場に血糖値を下げる効果がある可能性 /iStock

 電磁場は電場と磁場を併せ持ち、電荷によってつくられる。電磁場の変動が波動として空間中を伝播するとき、これを電磁波という。

 アメリカ・アイオワ大学の研究グループによると、偶然電磁場に晒された、2型糖尿病のマウスの血糖値が正常化したという。もしかしたら2型糖尿病で異常に高まってしまった血糖値をコントロールできる可能性があるという。

血糖値が上昇する2型糖尿病


 食べすぎや運動不足などが原因でなる「2型糖尿病」は、血糖値が異常に高くなってしまうことで様々な症状が生じる病気だ。

 一度発症してしまうと完治が難しく、その後の一生を病気とうまく付き合っていくことが大切になる。

 健康な体の血液には常に「糖」が含まれており、これが「インスリン」という膵臓で分泌されるホルモンの助けを借りて細胞に取り込まれることでエネルギーになる。

 ところが、インスリンが分泌されなくなったり、分泌されてもうまく働かなくなったりする(インスリン抵抗性)と、糖が細胞に吸収されにくくなり、そのせいで血液中の糖が過剰になってしまう。

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電磁気がインスリンの機能を改善


 ところが『Cell Metabolism』(10月6日付)に掲載された研究では、マウスを対象とした実験で、数時間電磁気を浴びせるだけで、体がインスリンに対して正常に反応し、血糖値が下がることが確認されている。

 きっかけは偶然だったそうだ。大学院生のサニー・ファン氏が採血と血糖値測定の練習をしたいと思っていたところ、電磁気が脳に与える影響を研究していたカルバン・カーター博士が実験動物のマウスを貸してくれた。

 ファン氏がそのマウスの血糖値を測ってみると、遺伝子改変によって糖尿病であるはずのマウスの血糖値が不思議なことにどれも正常だったのだ。

 そこで地球の磁場のおよそ100倍の電磁場にマウスをさらしてみたところ、3日のうちにインスリン抵抗性が正常に戻り、血糖値が回復することが明らかになった。

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電磁気が酸化剤と抗酸化剤のバランスを調整


 この治療効果は、電磁場が肝臓内にある「酸化剤」と「抗酸化剤」のバランスを整えることで発揮されているようだ。

 2型糖尿病には、「超酸化物」と呼ばれる分子が関係していることが知られている。これに電磁場を浴びせると、そのシグナリングが変化し、抗酸化作用が活性化する時間が長引くようになる。すると体内の酸化還元の基準がリバランスされ、インスリンへの反応が改善されるのだ。

 また超酸化物を肝臓から取り除いてしまうと、電磁場による改善効果が得られなくなることも確認されている。

 現時点では、マウスを使った実験の結果であり、人間でも同じような効果を得られるかどうかは分からない。

 しかし人間の肝細胞を6時間電磁場にさらしてみたところ、糖尿病の薬を使用したときと同じようなインスリン指標の変化が観察されたという。

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地球上に存在する磁場と生命の関係性


 磁気を浴びて健康になるとは少々不思議な気もするが、地球上のあらゆる生命が磁場の中で進化を遂げてきたことを考えれば、当たり前なのかもしれない。

 磁気を感知して、長距離を移動する際のナビとして活用できるよう進化した動物が数多く存在する。これと同じように、ブドウ糖の代謝もまた磁場の中で進化してきたメカニズムで、酸化と抗酸化のバランスによって制御されていることが明らかになりつつある。

 現在、研究グループは、大きさや生理学的な特徴などが人間に近い動物を対象により大規模な実験を行なっているとのことだ。

Exposure to Static Magnetic and Electric Fields Treats Type 2 Diabetes: Cell Metabolism
https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(20)30490-3
References:sciencedaily/ written by hiroching / edited by parumo

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