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右がオスで左がメス。雌雄モザイクの珍しい鳥が発見される(アメリカ)

カラパイア

半分オスで半分メスの特徴を持つ奇妙な鳥を発見
半分オスで半分メスの特徴を持つ奇妙な鳥を発見 image by:Facebook/Powdermill Nature Reserve

 アメリカ、ペンシルベニア州パウダーミル自然保護区で世にも奇妙な鳥が発見されたそうだ。その鳥はオスとメスの特徴を兼ね備えているという。

 右半身にオスの特徴が、左半身にメスの特徴が見られるその不思議な鳥は「ムネアカイカル(学名 Pheucticus ludovicianus)」で、「雌雄モザイク」という遺伝的な異常が原因だとみられている。

オストメス、両性の特徴をあわせ持つ雌雄モザイク


 「雌雄モザイク」とは、1つの個体がオスとメスの特徴を備える現象のことだ。ただしその特徴にははっきりとした境界があり、全身の遺伝子がオスとメスの中間で統一されている「間性」とは異なる。

 今回発見されたムネアカイカルの場合、右半身はオスの特徴を示し、翼は黒く、その内側がピンク色。また右胸にもピンクの模様がある。一方、左半身はメスで、翼は茶色く、内側は黄色だ。

 こうした特徴は外見だけでなく、脳や生殖器など、内部にまで及んでいる可能性があるという。


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image by:Facebook/Powdermill Nature Reserve

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image by:Facebook/Powdermill Nature Reserve

 「こんな珍しい鳥を間近で見られるなんて、チーム全員が興奮しています。一生に一度の経験ですね」と、パウダーミル自然保護区で鳥類標識調査プログラムのマネージャーを務めるアニー・リンジー氏は語る。

 同保護区では、1962年から毎年1万3000羽もの鳥に標識を取り付けてきたという。これによって膨大な鳥のデータベースが構築されてきたが、体の中心を境界とした雌雄モザイクの個体は10羽にも満たない非常に希少な鳥であるそうだ。


Half male and half female.Crazy bird🤔

不思議な雌雄モザイクの謎


 雌雄モザイクはは虫類、蝶、甲殻類などでも報告されているが、このような現象が起きる理由については分かっていないことも多い。

 鳥の場合、かつては別個に受精した2つの胚が融合して形成されると考えられていたが、現在では次のようなメカニズムが原因だと推測されている。

 X染色体とY染色体で性別が決まる哺乳類とは違い、鳥の性別は「Z染色体」と「W染色体」によって決まる(ZZ型ならばオス、ZW型ならメス)。

 メスが卵子を作り出すとき、「極体」という袋の中にある染色体の半分が捨てられる。そのため普通の卵子は、Z染色体かW染色体のどちらかしか持たない。

 ところが、何らかの原因によって、ZとWの両方を持つ卵子ができることがある。ここに2つの精子が同時に受精すると、1つの受精卵の中にZZ型とZW型の両方の細胞が形成されることになる。

 そのまま細胞分裂が続けば、やがては片側がオス、もう片側がメスという雌雄モザイクが誕生する。

雌雄モザイクのショウジョウコウカンチョウ

Exclusive Video Reveals Half-Male, Half-Female Cardinal | Nat Geo Wild

雌雄モザイク個体は子供を産めるのか?


 ここで、オスとメスの特徴を兼ね備えるムネアカイカルは子供を作れるのだろうか? という疑問が浮かんでくる。
 
 パウダーミル鳥類研究センターによると、一般にはメスの卵巣は左側しか機能しないのだという。発見された雌雄モザイクのムネアカイカルは左半身がメスなので、理論上はオスと交尾をすれば子供を作ることができると考えられるとのこと。

 ただ1つ問題がある。それはムネアカイカルのメスには鳴き声でオスを引き寄せる習性があるということだ。はたしてこの個体がオスを魅了するような鳴き声でさえずることができるのかどうか、今のところ分からない。

 しかし2017年に雌雄モザイクのワキアカトウヒチョウがヒナに餌をあげている姿が確認されているので、雌雄モザイクであっても子供を作ることは現実に可能なようだ。

References:carnegiemnh/ written by hiroching / edited by parumo

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