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ぎゃ、逆に?「私は毛虫です。鳥のヒナとかじゃありません」。毒毛虫に成りすますハイイロモンキタイランチョウのヒナ

カラパイア

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 動物の擬態ってやつは実に面白い。身を守るため、あるいは捕食活動の為にほかの動物たちの目をうまく欺く。アマゾンに住むハイイロモンキタイランチョウのヒナは、毛むくじゃらな毒毛虫に擬態するという。上の写真を見る限り、確かにオレンジ色した毛虫にしか見えないね。


 卵からかえったとき、ヒナは目立つ明るいオレンジ色の毛に覆われている。毒をもつ毛虫とそっくりに擬態することで、捕食者に「食べるな危険!」を警告しているのだ。

 写真左はハイイロモンキタイランチョウのヒナ。明るいオレンジ色の棘のような毛が生えていて、右の写真の毛むくじゃらのガの幼虫(右)に擬態している。この色で捕食者に毒があると警告する。

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 外見が似ているだけではない。ヒナは数日たつと頭を左右にくねらせて、まるでイモムシのような奇妙な歩き方をする。これまた派手な毛虫にそっくりで、巣が天敵から襲われるのを防ぐのに十分有利な戦略となっている。

 これがその毛虫のマネをしたヒナだ。

See the chick that pretends to be a poisonous caterpillar

 この鳥の生態を研究しているカリフォルニア大学の研究者たちによると、ハイイロモンキタイランチョウは子育て期間が比較的長いので、ヒナを守るためにこうした進化をしたのではないかという。

 ヒナは巣立ちまで20日近く巣に留まる。ハイイロモンキタイランチョウの成鳥は大きさ20㎝ほど。この大きさの鳥にしては長いほうだ。これは親鳥がヒナに一時間毎にエサを与えるだけなので、ヒナの成長が比較的ゆっくりだからかもしれない。

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 ヒナのいる巣を撮影して、その行動を監視してみると、巣が脅かされると、ヒナが頭を左右に振る動きをするのが確認できるという。生まれて14日頃になると体長14センチほどになって、ふわふわの毛が生えたガの幼虫に見た目も動きもそっくりになるという。実際の蛾の幼虫もはたいてい毒を持っていて、体長も12センチとほぼ同じサイズだ。

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 下の写真はハイイロモンキタイランチョウの成鳥。
 体長20センチほどのくすんだ灰色になる。

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 さらに、ヒナは親が巣に戻ってきても、ほかの鳥のヒナのようにエサを要求しない。これは巣にやってきた鳥が親なのか天敵なのかヒナがわからないからなのではないかと、研究者たちは考えている。こうした用心深さのおかげで、ほかの鳥やヘビなどの天敵を遠ざける確率が高くなるのではないかというのだ。

 1817年にフランス人自然研究者ルイ・ピエール・ヴィレットが、初めてハイイロモンキタイランチョウのことを詳しく報告した。ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、仏領ギアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラなどの低地雨林におよそ1万羽ほど生息しているが、こんなに擬態上手でも数の減少しているという。

 ヒナのオレンジの毛先についている白い飾りのせいで、よけいに毛虫そっくりに見え、その形態学的な類似性には驚くばかりだ。さらに毛虫のように頭を振るヒナの動きも、そのそっくり度を高めている。

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 ヒナは生後18日頃になると、毛虫そっくりの毛を失い始める、徐々に鳥に近づいていくという。

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via:dailymail・原文翻訳:konohazuku



●実際に毒をもつ鳥がいる
持っている毒で天敵から身を守る鳥が実際にいることはほとんど知られていない。現在の鳥に進化した鳥類型恐竜は毒素をもっていたのかもしれないが、現在は実際に獲物に毒を注入できる鳥類はいないと学者たちは考えていた。だが、ニューギニアのズグロモリモズのように毒性を帯びている鳥もいることはいる。鳥類学者によるとその羽に神経毒が含まれているが、これは有毒な甲虫を食べて、唾液を羽に飛ばすことでその特徴をもつようになったと考えられるという。この鳥は明るいオレンジと黒の体で毒性を警告し、天敵をよせつけないようにしている。アフリカのツメバガンというカモも毒を持っていて、ツチハンミョウを食べて組織内に毒素を集めていると言われている。

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