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なぜBUMP OF CHICKENは自分ファーストが「HAPPY」を掴むと歌うのか?

UtaTen

そんなBUMP OF CHICKENが2010年に発表した「HAPPY」は、少年から大人になったメンバー達の「幸せな生き方」に対するひとつの答えのようだ。

2017年早々、ドナルド・トランプが米大統領となり世界を騒がせた。

彼の掲げる「アメリカファースト」(自国第一)に象徴されるように、今まさに世界は「自分のHAPPYは自分で守らなければならない」という風潮になりつつある。

そんな現代を見透かしていたかのように「君も自分ファースト、自分第一でいいんだ」、とBUMP OF CHICKENは歌っている。

BUMP OF CHICKENが込めた「自分ファースト」とは、どんなものなのだろう。

BUMP OF CHICKEN「HAPPY」

“少年はまだ生きていて 命の値段を測っている
色々どうにか受けとめて 落書きの様な夢を見る”
「少年」とは、特定の誰かではない。ここでは、自分の中の本音のようなものだ。

自分という人間の価値を測りながら、本当はこんなものじゃないと信じている。

しかし出来る事と出来ない事があるという現実を受け止めていかなくてはならない。

いつか見た夢を抱えたまま大人になっていく様は、多くの人に当てはまる事だろう。

出る杭は打ち込まれる世の中。やりたい事や言いたい事があっても周りの評価や批判を気にしてしまい、「自分第一」がやりにくくなっている。

こういった言葉にならない心の葛藤を優しい言葉で代弁してくれるのもBUMP OF CHICKENの魅力だ。

このような普遍的な不安や迷いに対して、「負けるな頑張れ」という応援ソングは山ほどある。

しかし不安や迷いは感じないようにすればするほど、より濃くなっていくものだ。その事についてBUMP OF CHICKENはこう歌っている。

負の感情も認めることがHAPPYにつながる

“優しい言葉の雨に濡れて 傷は洗ったって傷のまま
感じる事を諦めるのが これほど難しい事だとは”
頑張ってもごまかしても、そこにある負の感情は消せないのだというメッセージが込められている。

つまり、HAPPYになるためには自分の中の負の感情も認めていこうという事だ。

こういった負の感情もひっくるめて肯定してくれるところが他のバンドとは一線を画すところだ。

そして人々の声に出せない弱さをしっかりと汲み取ったあと、エールはこのような言葉で綴られている。

自分の中の本音に気づきそれを表に出すことが「自分ファースト」だ

“悲しみは消えると言うなら 喜びだってそういうものだろう
誰に祈って救われる それよりも大切な手を取って”
このフレーズは、「悲しみなどのネガティヴな感情はダメなもので喜びなどのポジティブな感情は良い」という考えに対するアンチテーゼだ。

喜びも悲しみもひとつの感情に過ぎず、しかしどの1つでも欠かす事の出来ないあなたの一部なんだと訴えている。

そして、「誰に祈って救われる それよりも大切な手を取って」こそ、BUMP OF CHICKENが私たちに贈る「自分ファースト」で生きようというメッセージ。

「大切な手」とは身近にいる大切な人の事のことではなく、前述の「少年」の手、つまり自分自身だ。

自分勝手に振る舞えということではなく、自分の中の大切な本音に気づくこと。

そしてそれを怖がりながらでいいから表に出していこうということが「自分ファースト」だとこの曲は教えてくれている。
“どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう”
BUMP OF CHICKENとは「弱者の反撃」という意味だ。彼らもまた、迷い、怖がりながら進んできたのだろう。

20年という長い道のりを共に支え合い乗り越えてきた4人だからこそ、弱さと戦う人達と同じ目線で「一緒に歌おう」と言えるのではないか。

ひとりではなく、一緒にと。

Text:Mary

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