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娘の殺害動画が5年経ってもSNS上に 激怒した父親が法規制を求めて活動

ニュースサイトしらべぇ

(MangoStar_Studio/Getty Images Plus/写真はイメージです)

もしも大切な誰かが深刻な事故・事件に巻き込まれて命を落とし、その様子がネットを駆け巡り、興味本位の人々の目にさらされ続けるとしたら、想像するだけで怒りが沸いてこないだろうか。

気軽に写真や動画をインターネットにアップできる時代だけに、犠牲者の命の尊厳と遺族の悲しみに対する配慮が強く求められているはずだが…。


■放送中に起きた射殺事件

2015年8月の米国・バージニア州で、ニュース番組の放送中に女性レポーターのアリソン・パーカーさん(当時24歳)が射殺され、同行していたカメラマンも犠牲になった事件が発生した。

それから5年が経過しようとしているが、当時の状況を生々しく伝える動画は、いまだにFacebookとYouTube上で閲覧が可能だという。


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■遺族が味わう怒りと屈辱

アリソンさんの遺族は、人々が娯楽目的で銃殺というショッキングなシーンを閲覧していること、動画投稿者がその動画で荒稼ぎしていることを知って激怒。

父親のアンディー・パーカーさんは「娘の命の尊厳を思うと大変屈辱的で悲しいこと。私たちも深く傷ついてる。動画の完全削除を」と各方面に度々お願いしてきた。しかし検索エンジン、SNSいずれの対応も満足できるものではなかった。

キーワード検索で問題の動画に飛ばないよう工夫するなど、なかでもGoogleはよく対応してくれたが、それだけでは不十分だったという。

■モグラ叩きの状態が5年間

アンディーさんは、動画の具体的にどの部分に問題があるのかを詳しく説明するよう求められ、娘が射殺されるシーンなど直視できないと、返信を断念したこともある。

一旦は削除されても別のアカウントに同じ動画がアップされ、いわゆるモグラ叩きの状態も続いた。こうして5年後の今もなお、動画の完全なる削除は実現していない。

サイトの運営者に任せても埒が明かないことから、アンディーさんは最近になって問題のある画像や動画のSNS投稿について、連邦議会での審議を求める活動を開始した。


■銃乱射事件との関連性も

「一旦ネットに流出した情報の完全消滅は難しい。それなら問題のある動画をSNSに投稿すること自体を国として厳しく規制するべきだ」と訴えているアンディーさん。

彼をサポートしているのは銃規制派の活動家、そして26名の犠牲者を出したコネチカット州のサンディフック小学校銃乱射事件(2012年)の遺族たちだ。同事件の20歳の犯人については、長年にわたり銃殺の描写がある残虐な動画に夢中だったという事実が判明している。

ネット上にあふれている非常に暴力的な画像や動画。フィルタリング設定により有害なページから子供を守るにも限界があり、投稿そのものの是非を問う声はますます高まっている。

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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