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「涼宮ハルヒの憂鬱」“エンドレスエイト”で15532回の夏休みを楽しもう!【夏アニメコラム】

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「涼宮ハルヒの憂鬱」“エンドレスエイト”で15532回の夏休みを楽しもう!【夏アニメコラム】

◇◆◇ 夏アニメコラム ◇◆◇
気温が高い日が続き、本格的な夏目前! 今年は夏休みが短くなったり、海開きが中止になったりして心置きなく夏を満喫するのが難しい状況。
そこで、アニメ!アニメ!ではオススメの【夏アニメ】をピックアップ! 編集部&ライターが連載形式で紹介していきます。ぜひさまざまな“夏”を味わってみてください♪


<第1弾>

<第2弾>

<第3弾>

<第4弾>

<第5弾>

今回、第6弾としてアニメ!アニメ!編集部のスーサイド・モモがオススメする作品は……

【No.6】涼宮ハルヒの憂鬱「エンドレスエイト」


仕事が終わらない。原稿の執筆が進まない……。
切羽詰まっていると、部屋の汚さに気付く。これは掃除をしなきゃ、原稿はそれからだ。
そうして仕事から逃避し片付けを始めると、私は箱の中から手帳を見つけた。2009年、10年以上も前のものだ。その日記をパラパラとめくっていくと「エンドレスエイトが終わった。よかった……」と書かれていた。
忘れかけていた記憶が、ふと蘇ってくる。



永遠に終わらない「夏休み」が存在する作品
「エンドレスエイト」とは、『涼宮ハルヒの憂鬱』のストーリーだ。同作は谷川流によるライトノベルを原作としたアニメで、京都アニメーションにより制作。2006年にアニメ第1期がスタートしたほか、2010年に映画『涼宮ハルヒの消失』が公開された。
第2期は2009年4月から、第1期の話に新規エピソードが追加され放送。しかし、その新規エピソードの半分が、同じ話を繰り返されることになるとは、当時誰が予想したことだろう……。

第1期は時系列がバラバラであったことに対し、第2期は時系列順での放送となった。そして、12話より「エンドレスエイト」がスタートする。
話の内容はその名のとおり、8月が永遠に終わらず繰り返される“ループもの”。夏休み、キョンが甲子園をテレビで見ていると、ハルヒから“デジャブ”のような電話がかかってくるところから始まるのがお決まりとなっている。

ハルヒは「夏は夏らしく、夏じみたことをしないといけないの。失った時間は決して取り戻すことはできないのよ。だから今やるの。このたった一度きりの高1の夏休みに!」とSOS団一同を集めあらゆる活動を行う。プールや盆踊り、天体観測や昆虫採集など、8月17日から30日まで毎日、夏のイベントを網羅していく。
しかし、キョンたち団員は妙な既視感を覚え始め、夏休みを延々と繰り返していることに気付く。原因は、ハルヒが「夏休みにやり残したことがある」と感じているからだと判明するが……。



リアルタイム視聴者が見たのは“地獄”
当時、2期を楽しみにしていた私はオンタイムでテレビの前に待機していた。「エンドレスエイト」は新規エピソードの2話目にあたる。とてもとても楽しみに、毎週毎週、次のエピソードに進むことを期待して、見ていた。だが、その期待は何度も裏切られることになる。

同じことを見せられる苛立ちもあったが、何より怖かったのは繰り返しに終わりが見えないこと。ハルヒたちSOS団は“これ”を15,532回繰り返すのだが、その体感を視聴者も味わいつつあった。

当時、多くのファンがこの展開に絶望し、物議を醸した。そして迎えた8回目……訪れたのは大きな感動だった。私はディスク4枚にわたる「エンドレスエイト」のDVDも所持するほど、好きなエピソードになった。というのも、落ち着いて見ると、その回ごとに水着や浴衣などの衣装が違っていたり、声優もアドリブを入れてきたりなど、違いがわかるようになり楽しめるのだ。メインスタッフが毎回変えて構成されたため、雰囲気がその回ごとに“別モノ”なのである。



やはりこの話で視聴者の胸をざわつかせたのは“いつ終わるか”が不明瞭だった点。期待を踏みにじられ地獄ともいえるあの日々は、あのときしか体験できないものだったのかもしれない。そんなことを考えながら「エンドレスエイト」を見返していたのだが、8話のループに終止符を打つシーンでは変わらずに感動があった。何度目だろうと、キャラクターたちとあの夏にとらわれて、ドキドキしている自分がいた。

“事件”ともいえる実験的な手法でアニメ界を騒がせた本作。この作品から10年経った今、 “ループもの”がアニメの人気ジャンルとして確立しているのは、因果があるのだろうか。
不満も募ったけれど、夏らしいことを全部やり尽くして、かつ夏休みが延々と続くという、理想や夢が詰め込まれたアニメ。終わらない夏休みを15,532回……とは言わずとも、7回くらいは体験してみてもいいだろう。

(C) 2006谷川流・いとうのいぢ/SOS団

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