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ゆるい学生たちにタイムマシンを持たせるとこうなる?「サマータイム・マシン・ブルース」(2005)

エンタメウィーク(映画)

ゆるい学生たちにタイムマシンを持たせるとこうなる?「サマータイム・マシン・ブルース」(2005)(C)エンタメウィーク(映画) 夏休み中のとある大学のグラウンド。炎天下の中、「SF研究会」の男子学生が野球をしている。ピッチャー小泉(川岡大次郎)大暴投、空振りする甲本(瑛太)。新見(与座嘉秋)はボテボテのゴロをトンネル。代わったピッチャー石松(ムロツヨシ)は、力強い投球でバッター曽我(永野宗典)にデッドボール。そんなユルい風景をカメラクラブの女性部員・伊藤(真木よう子)が写真に収めている。

解説

夏休み中のとある大学のグラウンド。炎天下の中、「SF研究会」の男子学生が野球をしている。ピッチャー小泉(川岡大次郎)大暴投、空振りする甲本(瑛太)。新見(与座嘉秋)はボテボテのゴロをトンネル。代わったピッチャー石松(ムロツヨシ)は、力強い投球でバッター曽我(永野宗典)にデッドボール。そんなユルい風景をカメラクラブの女性部員・伊藤(真木よう子)が写真に収めている。いつもと同じ、夏のけだるい一日。SF研の部室には様々なオモチャやゲーム、石松があちこちから集めてきたガラクタが所狭しと置かれている。みなSFの研究などせずに、クーラーのある部室で涼みながら、だらりと夏休みを過ごしているのだった。その奥にはカメラクラブの暗室があり、もう一人の女性部員・柴田(上野樹里)は来月のグループ展に向けて、SF研の顧問で大学助手の保積(佐々木蔵之介)の顔のアップを撮影している。5人は運動のあと、各自マイ洗面器を持っていつもの銭湯へ。すると新見が突然、愛用の「ヴィダルサスーンがない!」と騒ぎ出す。誰が取ったのか結局分からず、風呂を出てからもフテ腐れたまま。石松は皆と別れて薬局の前に置かれたマスコット「ギンギン」を部室に持ってきてしまう。甲本も「ちょっと寄る所あるから」と告げ、映画館で前売券を2枚買う。実は柴田に密かに想いを寄せていて、映画に誘おうと思っているのだった。ところが部室に帰ってくると、なぜか皆が騒いでいる。「洗面器、持ってるじゃないですか!」と曽我。「お前やっぱ盛り上げるなあ」と新見。伊藤や柴田も「初めて見るよねえ」「本当にやるんだ」と興味深げ。甲本は何のことだかワケが分からない。と、曽我が「こうやればいいじゃないですか?」と手を振った勢いでアイスがすっぽ抜け、その連鎖反応で新見が持っていたコーラがクーラーのリモコンにこぼれてしまう。なんだか不思議な一日は、サイアクな事故で終わろうとしていた。翌日の昼下がり。クーラーが使えなくなり、リモコンの修理を顧問の保積に頼むが、直すどころか壊してしまう。甲本は柴田を映画に誘うが「昨日言ってた彼女に悪いからいいよ」と断わられてしまう。甲本には彼女はいないし、昨日の騒ぎの理由も結局なんだか分からない。皆が部室に戻ってくると、なぜかマッシュルームカットの見知らぬ男が一人。「ここってSF研ですよね」「そうですけど、誰?」「いや、あの、失礼します!」と去っていく。こんな時期に入部希望?と気持ち悪がる5人だが、ふと見ると部屋の隅に見慣れぬ物体が置いてある。ダイヤルとレバーが付いた金属の物体は、まるでタイムマシンのよう。みな冗談で曽我をタイムマシンに乗せてみる。ところがレバーを下に倒した瞬間、曽我は閃光と共に機械ごと消えてしまった! 一体どうなったのか不思議がっていると、再び閃光と共におびえた表情をした曽我が戻ってくる。「今日は昨日じゃないですか?」とパニックになっている曽我。どうやら本物のタイムマシンらしい。
(提供元:映画.com)

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笑角亭 福さんの評価 ★★★★★

夏!誰が観ても面白い邦画!といったら、「サマータイム・マシン・ブルース」しかないでしょ!ってぐらい良い映画です。もともとは劇団「ヨーロッパ企画」によるお芝居だったそうで、それを本作の監督が映画化したのだそう。夏休みの大学、SF研究会で思い思いに過ごす部員たちの前に突如現れたタイムマシーン。そこで一日前にタイムスリップするのですが……。これぞまさに伏線回収映画。タイムマシンが登場する映画といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ですが、あの作品も映画の前半で起こる出来事が過去に戻ることでその意味がわかっていくものでした。むしろ「過去に戻った自分が原因だったりする」みたいなタイムパラドクス的伏線が楽しいですよね。ダラダラと過ごす大学生たちのゆるくて適当で、アホっぽい雰囲気が加わり、より味わい深く笑えるものになっています。全体的に漂うくだらない雰囲気がたまらなく好き。キャスティングもめちゃくちゃ良くて、15年前の瑛太が初々しいです。ヒロインの上野樹里も可愛いし、何よりムロツヨシが若い(笑)。2018年には本作の続編にあたる「サマータイムマシン・ワンスモア」を劇でやっていたらしく、そちらもチェックしたいと思います。


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