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PUNPEE「夢追人 feat.KREVA」待望のコラボレーションが生んだ名曲に込められた想いとは?

UtaTen

PUNPEE「夢追人 feat.KREVA」待望のコラボレーションが生んだ名曲に込められた想いとは?

待ち望まれた二人のコラボ



『夢追人 feat.KREVA』は、PUNPEEが2020年7月1日にリリースした『The Sofakingdom』の収録曲。

当初客演についてはアナウンスされておらず、アルバムリリースに先駆けて公開されたMVにKREVAが登場したことでファンを驚かせました。

▲PUNPEE – 夢追人 feat. KREVA

このMVはYouTubeに公開されてからわずか1週間で再生回数50万回を突破しており、PUNPEEとKREVAのコラボが衝撃的だったことが伺えます。

この記事では両者が作詞した歌詞を考察していきます。



この楽曲のテーマはタイトルからも推測できるように「夢を追いかける人」の背中を押す内容となっています。

切れ味の鋭いPUNPEEのバースから始まる冒頭の歌詞は、どうやら夢を追う自分と恋愛に関する描写のようです。

このフレーズを読み解くポイントは”Deep Fake”にあります。

”Deep Fake”とは人工知能にもとづく人物画像合成の技術のことで、近年になり作られた言葉です。

ニュースなどで写真に映る某大統領の表情を変化させているのを見たことはありませんか?

それが”Deep Fake”です。

詳細に意味を捉えることは難しいですが、ここで使われる”Deep Fake”は「騙された」「理想と違っていた」といった意味でしょう。

やっと出会えて手に入れても結局は手放すことになり、それまでにかけた時間や労力、別れの悲しみなど「失うものが増えた」のです。

「夢」というテーマに沿って捉えれば、導入は挫折を表していると言えるでしょう。

「夢追人」に隠された主張は?





挫折から立ち上がり、夢に向かい始める描写です。

ポケベル、携帯、スマホなど時代によって歌詞中に登場する電子機器は変化してきましたが、ついにアレクサが登場する時代になりました。

自分自身の頭は凝り固まっていることを自覚し、自信を持って前に進むためアレクサに”正解”を促しています。


「悪いが太鼓持ちに叩かすドラムはない」は太鼓持ちを指します。

機嫌を取って人にへつらう者を否定している歌詞ですが、このフレーズにはもう一つ意味が込められているように思います。

この楽曲のラップは韻を多く踏みにいったり派手なテクニックを見せつけるようなものではありません。

心地よいフロウの中にリズムを絡めたパンチラインを放り込む二人のキャリアと実力を示すものとなっています。

つまり、リズムを重要視したアプローチがされているということです。

その根拠を示すのが、このフレーズです。

近年打ち込みを使って似たようなビートを量産するラッパーは少なくありません。

それは本人たちの力不足もあるかもしれませんが「これを使えば売れる」というビートの既定路線が確立されてしまっているのが大きい理由でしょう。

売れることだけを考えて曲を作るラッパーたちを”太鼓持ち”と揶揄し、そんな彼らには”ドラムを叩く”資格はないとPUNPEEは言っているのでしょう。

ヒップホップシーンにおいて自らが本物であることを体現するため、この楽曲ではリズム的アプローチがされているのではないかということです。




「えもいわれぬ 気持ちはエモいじゃない」の”じゃない”は否定を表しています。

肯定ではなく”ではない”の意味です。

形容しがたい気持ちを全て”エモい”で片付ける若者に警鐘を鳴らしているのでしょう。

「シーケンス」とは連続や順序を表す言葉で、ここでは「今を攻める」前向きな気持ちが溢れ出て止まらないことを表していると推測出来ます。

加えて、ヒップホップ文化的に捉えるならば「冴えてるライムはまだ止まらないぜ」といった意味も内包しているように思います。

KREVAが夢に向き合う姿勢、そしてレベル908





PUNPEEから代わり、ここからはKREVAのバースです。

自身のことを歌ったであろう歌詞は、夢を追い続けていく決意に満ち溢れています。

「MPC」とはサンプリング機能を持った打ち込み機器のこと。

曲を作り始めてから25年が経っても、気持ちは変わらずに当時のままだと彼は言っているのです。




夢を追うことをロールプレイングゲームに喩えた後半のバースですが「レベル908」という半端に見える数字が気になりますね。

”908”とは「9=ク、0=レ、8=バ」とKREVAを表した数字で、ここには「800(嘘八百)+108(煩悩の数)=908」という意味も込められています。

「いまだどこからか聞こえるダッサいドラム」と再びドラムについての歌詞が出て来ます。

この意味は前述したものと同様で、二人共が昨今のドラム(ビート)事情について同じような意見を持っているということでしょう。

ここまで前面に出てくる”ドラム”は、この楽曲の隠れたテーマと言っても過言ではないですね。

”夢”を追う勇気をくれる「夢追人」





二人の持つキレのあるバースとは対称的に、流れるような心地良いフロウが特徴のサビでは夢に対する決意が描かれます。

「夢でも見惚れてる 一瞬で宇宙になって」と夢に夢中になり「出来心だと言われそう」

つまり、一時の感情で夢を追いかけていると思われることも、後に挫けそうになることもわかっている。

それでも「このまま」夢を追い続けることを決めるのです。

この決意に至るまでの描写が二人のバースであり、この楽曲を聴く「夢追人」に勇気を与えるのも二人のライムなのではないでしょうか。

夢を応援する楽曲であると同時に、ラッパー自身の生き様も映し出した『夢追人』。

ここまでその歌詞について考察をしましたが、歌詞の意味は受け取り手によって変化していくものです。


特にヒップホップにおける”リリック”は、元々の言葉の意味やラッパー自身の生き様、ラップというカルチャーなど様々な要素が混じりあい成り立っています。

そのため、一つの解釈を導き出すのが特に難しいです。

この記事を読んだ方は是非『夢追人 feat.KREVA』を聴きながら、二人が紡ぎ出す”夢”について考えてみてください。


TEXT 富本A吉

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