解説
ティム・バートンによる「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と同じ立体アニメ映画。共同監督はバートン製作の「ナイトメアー~」でアシスタント・アニメーター、「ジャイアント・ピーチ」でアニメーターを担当したマイク・ジョンソン。19世紀ビクトリア朝のロンドン。結婚を控えた内気な青年ビクターは、ふとした間違いからコープスブライド(死体の花嫁)の指に結婚指輪をはめてしまい、死者の世界に連れ去られてしまうが……。
(提供元:映画.com)
アニメなら何でも見るさんの評価 ★★★★★
ゴシックでホラー調だけど、決して怖くなくて心温まる作品が多い、そんなティム・バートン監督作品。本作のコープス・ブライドは、彼が原案である有名な「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」以降の本格的なクレイを使ったストップモーション・アニメーションで作られたものになります。だから近年に多いCG加工のアニメより、断然に温かみとか、表情や動きに味わい深さがあって良いですね。バートン作品の定番とも言えるナヨナヨな主人公は今回は結婚にためらう若者として表現。これは監督自身の結婚観みたいなのが反映されていて、郊外の平凡な家庭で育った異端児的な彼はあまり家庭に良い思い入れがなかったのです。加えて離婚も一度経験しているため、余計コミットメントに対する恐怖心を持っていたんでしょうね。そんな彼の感覚が映画に描かれています。見どころはなんと言っても、死生観の描き方。ディズニーの「リメンバー・ミー」が好きな人は好きだと思います。ストーリーは大人向けで、一人の人を愛することについて深く考えさせられます。特に幽霊のヒロインが終始切なくて、彼女のセリフが泣けてくる……。
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