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majiko「一応私も泣いた」から読み解く、ソングライターとしての信念とは

UtaTen

majiko「一応私も泣いた」から読み解く、ソングライターとしての信念とは

若者にとことん刺さる歌詞の秘密



2020年6月にシングルとして発売されたmajikoの新曲『一応私も泣いた』。

悩める若者に寄り添うメッセージソングを得意とする彼女らしく、たくさんの想いが込められた歌詞が話題です。



そんな楽曲の幕開けを飾るのはこんな一節。

激しいサウンドに絡むような「舌打ち」というキーワード。

「大の大人になっても」という表現から、歌詞の主人公や聴き手のイメージが20代ほどの若者かそれ以上であることが推測できます。

大人になってもまだ「ガキくせえ」という表現には、思わずハッとさせられる人も多いのではないでしょうか。



子供の頃に漫画やテレビ、あるいは学校や街で見た大人たちはとても成熟していて完成された人間のように感じられたものです。

しかし、実際に自分がその年齢になってみると意外にも精神面では大きく変わっていなかったりすることもよくあること。

誰しもが一度は感じるそんな感覚を刺激する歌い出しの表現で、一気に聴き手の心をキャッチします。

「こんがらがってるコード」や「歌っても嘘くせえ」といった歌詞からは、どこか退廃的でネガティブな感情が感じられます。

聴き手の多くが持っているかもしれない不満やいらだちを抱えたままモヤモヤしている心に対して、しっかりと響くような印象的な歌詞が並んでいますね。

決して弱い言葉には逃げないmajikoの歌詞





「murder」という単語は直訳すると「人ごろし」という意味。

主人公は「そんな目」で見てくる相手に向かって「murder」であると言い放っています。

ここで登場する「目」はおそらく、偏見や差別の気持ちを含んだ「意識」のことでしょう。

いじめや誹謗中傷といったわかりやすいものから、些細なトゲのある言葉まで、心ない言葉を投げられた人にとっては、相当の精神的ダメージを受けるはずです。

優しくしてくれていれば、「大きすぎる夢を願」うことも、「言いたいこともちゃんと言」うことも、そしてなにより「こんなにダサい生き方」をしないことだってできたはず。

主人公の心に根付いた、そんなむなしい叫びが淡々と描写されていきます。

決して弱い言葉には逃げないという、majikoの信念が乗り移ったかのような歌詞のエネルギーにぜひ注目です。

majikoが浮き彫りにしたい「叫び」とは





衝撃的なタイトルが歌詞として登場するサビの一節。

「さよならだけが人生」であるという言葉に対し、繰り返し「わかんない」と叫ぶ主人公。

その姿は痛々しいほどに正直で、心からの衝動が現れているように感じられますね。

さらに、「涙が出れば切ない」という言葉に対しても同様の反応をもって高らかなNOをつきつける主人公。

どうしようもなく不条理な現実に対し、声を上げることしかできないそのむなしさが心を打ちます。

「一応私も泣いた」という表現からは、素直な感情表現に頼ることすらもできないくらいに心が疲弊してしまった主人公の姿を想起させると共に、そうさせるまでに主人公を追い込んでしまった辛い現実の存在を聴き手に実感させます。

「一応」という言葉が「つよがり」である可能性を匂わせていると捉えることもできますね。

そして、こんな状況に陥ってしまう人も決して少なくないのが事実。

現実社会に目を向ければ、そういった「叫びたい」若者の声が溢れているかもしれません。

そんな、決して目を背けてはいけない「叫び」に対して鋭く切り込んでいくmajiko。

彼女の歌詞が多くのファンの心を打つ秘密は、そんなところにあるのかもしれませんね。


TEXT ヨギ イチロウ

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