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5分でわかるシステムアーキテクト!資格取得のメリット、難易度、対策などを解説

ホンシェルジュ

AIやビッグデータの活用が本格化し、世界中がITをコアとする過程で注目されるのが、「システムアーキテクト」という情報処理技術の国家資格です。この記事では、資格取得のメリットや仕事内容、試験内容、難易度などをわかりやすく解説していきます。試験対策におすすめの本も紹介するので、チェックしてみてください。

システムアーキテクトとはどんな仕事?

IT業界における重要なポジションを担う「システムアーキテクト」という仕事。システム開発の上流工程を主導してグランドデザインを設計し、完成に導きます。開発に必要となる要件を定義して、実現するためのアーキテクチャを設計、指揮牽引していくのです。

独立行政法人「情報処理推進機構」のHPには、業務と役割について次のように記されています。

〔情報システム〕
情報システム戦略を具体化するための情報システムの構造の設計や、開発に必要となる要件の定義、システム方式の設計及び情報システムを開発する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
〔組込みシステム・IoTを利用したシステム〕
組込みシステム・IoTを利用したシステムの要件を調査・分析し、機能仕様を決定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様を取りまとめる業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

システム開発には膨大な工程があり、多くの構成要素が必要です。工程が進むとともに、プログラミングや詳細動作の検証、システム保守など、たくさんの専門家が携わっていきます。高度な知識と技術をもつシステムアーキテクトが、その工程を適切に構築、設計していくため、非常に重要で根幹的な役割を担っているのです。

システムアーキテクト資格取得のメリットは?年収や転職はどうなる?

システムアーキテクトを目指す多くの人は、IT業界でのキャリアアップとして国家試験に臨んでいます。主な受験者層は、プログラマーやエンジニアです。

ユーザ企業の業種は、多種多様。金融系システムや医療系システム、飲食系システムなどそれぞれの専門知識も大切でしょう。また企業の役員や作業担当者から、必要な仕様を的確に聞き出す必要があります。

常に新しい知識を学ぶ姿勢とともに、ハイレベルなビジネスコミュニケーション能力も重要。簡単ではありませんが、大きなやりがいを見いだせる職業でしょう。

資格取得のメリット

システムアーキテクトの資格取得のメリットは、システム開発の中心となりユーザへ貢献できることでしょう。自分たちが生み出したシステムが世の中の一部を動かしていることを実感できる技術職です。資格を取得すれば、雇用形態に関わらず客観的評価を得られることも大きなメリットだといえます。

年収・就職・転職

システムアーキテクトの平均年収は600万円前後といわれています。需要の増加や業務の複雑化にともない給与アップも見込め、1000万円の年収を得る人も珍しくありません。

就職や転職については、求人も多く、売り手市場だといえるでしょう。さまざまな企業のシステム開発部門への就職はもちろん、インターネット販売などを中心としたEC系企業への就職など、多くの選択肢があります。

またフリーランスとして活躍している人が多いのも特徴。開発に携わる時期に報酬を得て、空いた期間をつくって学習や技術アップに充てる人もいます。逆にいえば、ニーズにあった知識を日々アップデートしていく努力が求められているのです。IT業界の最先端に携わるため、自分を常にブラッシュアップできる人が求められます。

システムアーキテクト試験の内容を解説

システムアーキテクトの試験は、経済産業省が認定する独立行政法人「情報処理推進機構」が実施する国家試験です。同系列の試験にはITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験、ネットワークスペシャリスト試験などがあります。

4段階に分かれている情報処理技術者試験制度のなかでも、システムアーキテクトはスキルレベル4に分類される高度なものです。

情報処理推進機構のHPでは、高度ITに携わる人材像が分類定義されています。

基本戦略系人材:ストラテジストソリューション系人材:システムアーキテクト、プロジェクトマネージャ、テクニカルスペシャリスト、サービスマネージャクリエーション系人材:クリエーター

システムアーキテクトは、ソリューション系の人材として期待されていることがわかるでしょう。ソリューションとは、問題解消や利便性向上という意味。クライアントが抱えているビジネス上の問題点を分析し、システム構築と提供をとおして問題の解消や改善をはかるスキルが求められます。

試験日は例年10月。午前に2科目、午後に2科目で1日をとおしておこなわれます。特別な受験資格は必要ありません。

試験の内容は次のとおりです。

午前1:テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野
四肢択一選択式、30問、各3~4点、100点満点中60点以上で合格午前2:コンピュータ構成要素、システム構成要素、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術、システム戦略、システム企画の9分野
四肢択一選択式、25問、各4点、100点満点中60点以上で合格午後1:情報システム、組込システム
記述式、4問中2問に解答、各50点、100点満点中60点以上で合格午後2:情報システム、組込システム
記述式、3問中1問に解答、ABCDの4段階評価、評価Aで合格

4つの科目のすべてが合格基準に達すれば、システムアーキテクト試験に合格です。

システムアーキテクト試験は独学で合格できる?難易度や合格率を解説

システムアーキテクト試験の受験者は、ほとんどが独学だといわれています。現職のシステムエンジニアが多く、効率よく学習を進めるために自分にあった参考書などをうまく活用しているようです。

年度別の合格率は次のとおりです。

2017年度
受験者数:5539 合格者数:703 合格率:12.7%2018年度
受験者数:5832 合格者数:736 合格率:12.6%2019年度
受験者数:5217 合格者数:798 合格率:15.3%

合格率は12~15%。もともとITスキルの高い人が受験者層のため、かなり難しい試験だといえるでしょう。

システムアーキテクトを目指す人におすすめの参考書

――システム構築の大前提―― ITアーキテクチャのセオリー
作者 中山 嘉之 出版社 出版日 情報なし

大手企業でおよそ30年間システム関連の仕事に携わり、日本を代表するITアーキテクトのひとりといわれる中山嘉之の作品。本書は、株式会社アイ・ティ・イノベーションのHPで掲載されていた内容をまとめなおしたものです。

「開発者側の視点」と「ユーザ側の視点」を理解することの大切さ、そして経験と洞察のエッセンスがまとめられています。

ビッグデータやAIなどの開発が進み、ますます活躍が見込まれるシステムアーキテクトという職業。これからどのような視点で仕事と向き合っていくべきなのかが学べるでしょう。

システムアーキテクト試験対策におすすめの問題集

システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集 第5版 (情報処理技術者試験対策書)
作者 昌二, 岡山, 祐二, 樺沢, 久, 鈴木, 仁, 長嶋, 武, 北條, 一彦, 満川 出版社 出版日 情報なし

システムアーキテクト試験の対策におすすめの問題集です。本作はシリーズのなかでも、午後におこなわれる論述式試験にフォーカスしたもの。

過去問題やオリジナルの問題を使い、事例に沿って論文を組み立て、合格レベルにまとめあげる方法を教えてくれます。ワークシートで実践的なアウトプットができるので、論文に対する苦手意識がある人には特におすすめ。受験を決めたらぜひ取り組みたい一冊です。

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