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【訃報】俳優・三浦春馬さん(享年30) ~ 映画・ドラマ、そして舞台でもストレートプレイからミュージカルまで多彩な活躍

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【訃報】俳優・三浦春馬さん(享年30) ~ 映画・ドラマ、そして舞台でもストレートプレイからミュージカルまで多彩な活躍

 

2020年7月18日(土)、俳優の三浦春馬さんが死去した。享年30。所属事務所・株式会社アミューズの同日更新されたホームページによれば、詳細確認中という。

1990年4月5日生まれ。茨城県出身。1997年にNHK連続テレビ小説『あぐり』でデビュー。その後、ドラマ『14才の母』『ブラッディ・マンデイ』『ごくせん』、映画『恋空』『君に届け』など話題作に多数出演・主演し、2009年には地球ゴージャス『星の大地に降る涙』で舞台初出演を果たした。

2016年には、ミュージカル『キンキーブーツ』日本初演において、小池徹平とダブル主演。ブロードウェイ・ミュージカル初挑戦にしてドラァグクイーン役に挑んだ三浦は、この役で第24回読売演劇大賞 杉村春子賞を受賞し、舞台・ミュージカル界での地位を確固たるものにした。2019年再演においても同役を演じ、ユーモアから哀愁まで豊かな表現力を駆使しながら、力強い歌唱で客席を魅了した。


ブロードウェイミュージカル 『キンキーブーツ』(2019年東京公演ゲネプロより)  写真撮影=こむらさき



一方、2019年1月~2月には、ドストエフスキーの長編小説を原作とするストレートプレイの舞台『罪と罰』に出演し、“正義”のためなら人を殺す権利があると考え、殺人を犯す主人公の青年ラスコリニコフを演じた。『地獄のオルフェウス』(2015)以来2度目のタッグを組んだ演出家フィリップ・ブリーンから「世界中どこを探しても彼の他には考えられない」と絶大な信頼を寄せられてのキャスティングだったという。


『罪と罰』ゲネプロより(2019年)  撮影:こむらさき



2020年3月には、ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品に初出演。日本初演のミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』にて脱獄犯「ザ・マン」を演じた。新型コロナウイルスの影響によりわずかな上演期間のみで中止となったこの作品が彼の最後の舞台作品となった。


ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』インタビューより(2020年)  撮影:池上夢貢



SPICEで最後に三浦さんのインタビューをしたのは2019年12月、ブロードウェイの歌姫、シンシア・エリヴォの来日コンサート(2020年1月)にゲスト出演するタイミングだった。筆者も取材に同行した。

トニー賞主演女優賞、グラミー賞、エミー賞と数々の賞を受賞するシンシアと、海外ドラマ『glee/グリー』など日本でも人気のマシュー・モリソン。2人の一流ブロードウェイシンガーとともに立つステージに、三浦さんは、「(シンシアさん、マシューさんという)二人の表現者、その表現力から学べるもの、歌中でのギフトのようなものが、リハーサルや本番の中でもらえるんじゃないかなと思っている」「自分にとってプラスでしかない」と、このステージで表現者として更なるパワーアップを、と思わせる期待に満ちたコメントを残していた。初の『キンキーブーツ』英語歌唱に苦労していること、生のステージのすばらしさ、エンターテインメントへの想いを、時折見せる人懐っこい笑顔と共に柔らく話す一方で、言葉の端々に、自身が今持てる全てを懸けて舞台に挑む真摯な姿勢とストイックさが全身から感じられた。


『シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート featuring マシュー・モリソン&三浦春馬』インタビューより(2019年)  撮影=池上夢貢



この『シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート』の中で彼は、ソロ曲のひとつとして、ミュージカル『Dear Evan Hansen(ディア・エヴァン・ハンセン)』の「Waving Through a Window」を披露した。以前ブロードウェイでこの作品を見ていたというが、たった一曲、劇中歌を歌うだけでも、彼がどれだけこの作品と役柄を大切に歌っているのか、物語を表現しようとしているのかが伝わってくるものだった。


シンシア・エリヴォコンサートの直前会見にて(2020年)  撮影:五月女菜穂



映画やドラマなど映像での活躍はもとより、舞台の世界でもストレートプレイからミュージカルまで、また、帝政ロシア時代の悩める青年から高いヒールの真っ赤なブーツを履きこなす妖艶なドラァグクイーンまで、幅広い役柄を演じて様々な顔を見せてきた彼は、2020年12月~2021年1月にかけて、日英共同企画の新作ミュージカル『イリュージョニスト』に主演することも決まっていた。俳優・三浦春馬が積み上げてきた表現者としての人生、生み出してきた作品たちは、これからもずっと人の心に残り続けることだろう。


『キンキーブーツ』インタビューより(2016年)  (撮影=原地達浩)



文=森岡悠翔(SPICE編集部)

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