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「サイコパス3 FI」法斑静火役・宮野真守、“シビュラシステム”が管理する社会に何を思う―― インタビュー第3弾

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「サイコパス3 FI」法斑静火役・宮野真守、“シビュラシステム”が管理する社会に何を思う―― インタビュー第3弾

シリーズ最新作『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』のBlu-ray&DVD発売が2020年7月15日に迫る中、3週に渡って連続インタビューが公開される。
今回第3弾として法斑静火役・宮野真守が、謎めいた雰囲気のキャラクターを演じた感想や、作中で描かれる“シビュラシステム”が管理する社会について思うことなどを語ったオフィシャルインタビューが到着した。


<以下、コメント全文掲載>
――TVシリーズ第三期『PSYCHO-PASS サイコパス 3(以下、PP3)』から『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(以下、PP3FI)』まで作品に関わってこられての印象をお聞かせください。

宮野真守(以下、宮野) TVシリーズ『PP3』は1話1時間という枠だからこそできる硬派な刑事ものという印象がありました。僕は法斑静火を演じるのにあたり、(塩谷直義)監督のお話を伺いながらお芝居していたのですが、「彼がなぜこんな行動をするのか」「彼が何を目指しているのか」の答えを聞くたびに驚きがありました。

この『PP3』にはいろいろな伏線が張りめぐらされているんですが、その細かい作り込みに監督の愛情を感じるんですよね。監督はこの作品で、どれだけやりたいことがあるんだろうと。その膨大な設定や巧みな構成がこの作品の最大の魅力だと思います。

――法斑静火をどんな人物として捉えていましたか。

宮野 彼が何をやろうとしているのか、それが表向きにはわからない。その謎めいたところが、静火のひとつの魅力だと思うんです。
ただ、その謎めいた静火を、僕は謎のまま演じてはいけないなと思って、収録のたびに監督に情報をどんどん更新してもらって、静火の中にある信念や正義感を貫き通すということを念頭に置いていました。その信念や正義感が劇中に表に出てくることはほとんどないのですが、静火が抱いている想いを考えながら、声を出していきました。



――表には見えない内面で、彼の心情が動いていたんですね。

宮野 実は『PP3FI』で一度だけ、彼が穏やかに語り掛けるシーンがあるんです。今までの彼とは違う語り口で。あのシーンで、彼の精神性や目的に対する思いが垣間見えるんです。あのシーンは、静火が初めて表に出した感情なんです。きっと、そのシーンを見ると、彼がより不思議に見えると思います。

――謎の組織〈ビフレスト〉のコングレスマンとして活動する静火と対照的に、事件へ立ち向かう監視官・慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフのコンビは、どのようにご覧になっていましたか。

宮野 今回の魅力のひとつは、この2人(灼と炯)のキャラクター性だと思います。新しいバディのかたちと、新しい能力にシリーズのファンのみなさんも驚いただろうし、事件の捜査の在り方や人の描かれ方が広がっていくことで、物語が面白くうねりを見せていく。バディの関係性も変わっていくし、それぞれの成長物語も描かれるところが、とても面白いです。

――TVシリーズの『PP3』第8話で、静火は炯と接触し、彼を13番目のインスペクターに勧誘します。あのときの炯にはどんな印象がありましたか?

宮野 炯はすごく実直だし、正義感も強いうえに、弱点(妻の舞子・マイヤ・ストロンスカヤ)がはっきりしている。静火から見ると、ある意味で扱いやすい相手だったんでしょうね。同時に、静火の狡猾な一面が垣間見えたんじゃないかと思います。

――そんな静火は『PP3』と『PP3FI』で〈ビフロスト〉のコングレスマン・代銀遙熙、裁園寺莢子と対峙します。〈ビフロスト〉という場をどのように捉えていましたか?

宮野 〈ビフロスト〉で会話をしたときはシビれましたね。ふたり(代銀と裁園寺)には負けられないなと。ふたりを演じるのは大先輩(中博史/代銀遙熙 役、田中敦子/裁園寺莢子 役)の方々で、役者としては胸をかりますが、静火としては相対している心持ちでした。緊張感を抱きながらも、言葉を交わさせていただきました。



――『PP3FI』では〈ビフロスト〉の正体が明らかになります。宮野さんには〈シビュラシステム〉が管理する社会に対して、どんな思いがありましたか。

宮野 〈シビュラシステム〉は正しい、正しいんです、けど……それで良いのか? そういう「けど」が付いてしまう気持ちになるところが、この作品の面白いところだと思います。犯罪面に関しては(潜在犯を取り締まることで)犯罪者が少なくなるわけで、もしかしたら治安が良くなるのかもしれない。

職業の適性を判断してくれるというのも人生の早道なのかもしれない。でも、正しいことや早道することだけが面白いことかというと、そうでもないと思うんです。僕はいろいろな経験をさせてもらってきたからこそ、今それが肥やしになる仕事をさせてもらっている。
どんな人生でも、遠回りやいろいろな経験を積むことが、より豊かな生き方につながっていくことだと思うんです。たとえば、職業であっても、僕は自分で適性を見つけていくことのほうが好きですね。

だからこそ「〈シビュラシステム〉と人間」という題材は面白いなと思います。システムだけに頼りきりになると、間違いがあっても気づかないし、間違った正義を信じてしまうかもしれない。だから、システムには人間がいる。そのテーマが、この『PP3FI』でも描かれています。

――宮野さんは『PP3FI』をどのように楽しんでほしいと思っていますか。

宮野 これまで静火を見てきてくれた方は「なかなかしゃべらないキャラクターだな」と思っていたかもしれません。きっとラスボスだろうと思っていた人も多いと思います。第8話の炯に対する態度とか、いかにも怪しいですからね(笑)。

でも、『PP3FI』をご覧になると、静火がまぎれもなくメインキャラであったことがわかると思います。僕も『PP3FI』のストーリーを知って、安心しました。ぜひ、ご覧いただき、その展開を楽しんでください。

『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』
2020年7月15日発売
Blu-ray:9,800円(税別)
DVD:8,800円(税別)
(C)サイコパス製作委員会

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