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白洲迅は、ブンブンに怒って芸能界入り!?役者スイッチが入った瞬間とは【連載PERSON vol.6】

テレビドガッチ


人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol.6は、現在配信中の主演ドラマ『Life 線上の僕ら』(Rakuten TV、ビデオマーケット)で伊東晃役を務めている白洲迅さん。

2011年に『ミュージカル テニスの王子様 青学VS氷帝』でデビューして以来、途切れることなく様々な役柄に挑み続ける白洲さん。昨年は『僕はまだ君を愛さないことができる』(フジテレビ)、『ハル ~総合商社の女~』(テレビ東京)、映画『HiGH&LOW THE WORST』をはじめ、ドラマ10本、映画3本に出演。年末には1st写真集「non-title」を発売するなど、ますます活躍の場を広げています。

『Life 線上の僕ら』で演じるのは、堅実で真面目な性格の晃。下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った夕希(楽駆)に惹かれ、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚えた晃が、夕希にキスしてしまうところから物語が動き出します。取材会の際、本作への出演を“挑戦”とコメントしていた白洲さんに、子供時代の思い出から役者に対する思いまで、じっくりと伺いました。

――「白線ゲーム」は子供時代の“あるある”ですが、白洲さんご自身はどんなお子さんでしたか?

おとなしかったですね。とはいえ出身が八王子で、田舎といえば田舎だったので、よく外でも遊んでいました。ずっと野球をやっていたので、丸坊主でボールを追いかけていました(笑)。

――今とはまったくイメージが違いますね。

中学まで野球をやっていたので、それまではずっと坊主でした。目立つグループにはいるけれど、みんながバカやっているのを一歩離れたところからケラケラ笑って見ているような子でしたね。

――そんな子供時代も含め、白洲さんが影響を受けたテレビ番組はありますか?

めちゃめちゃ見ていたのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』。笑ってはいけないシリーズとか、たまらないですよね。いつか出たいなと思うんですけど、実際出ることになったら「緊張するよな~」って(笑)。本番までじっとスタンバっていて、よきタイミングで飛び込んでいくっていう。

――しかも、待ち構えているのがすごいメンバーですしね(笑)。

そうなんですよ(笑)。子供の頃から本当に大好きでしたし、今も大好きです。ダウンタウンさん、ココリコさん、月亭方正さん、もちろんそれぞれもおもしろいんですけど、あのメンバーだからこその絶妙なバランス感があって。パッケージとして好きなんだろうなと思います。

――白洲さんのご出演を楽しみにしていますね!

出られるかなぁ……でも、がんばります(笑)。

――この世界に入るきっかけになった芸能人や、影響を受けた方はいらっしゃいますか?

もともと芸能界に興味があったわけではないんです。わりとよくあるパターンなんですけど、母親の友達で、僕のことを小さな頃から知ってくれている“おばちゃん”みたいな方がいて。中学生の頃から毎年のように「ジュノンボーイ(「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」)を受けろ、受けろ」と言われていて、あまりにしつこいから高校2年生の時に受けることにしたんですよ。

写真を撮って送らなきゃいけないんですけど、母親とふたりで公園に行って、ブンブンに怒りながらなんとか笑顔を作りました。だから、送った写真はひきつり笑顔(笑)。最初はすごくイヤでしたね。

――きっかけとなったのは、芸能人ではなく、その“おばさま”ということですね。

完全にそうです(笑)。その人が居なかったら、この業界には入っていないです。

――意に反してスタートした役者人生ですが、今まで続けていらっしゃるということは、ご自身の中でスイッチが切り替わる瞬間が?

最初は、本当にわけがわからないまま、どんどんコトが進んでいったというか。ジュノンボーイコンテストも、結果的にはファイナリスト10人まではいけなかったんですけど、縁あって事務所さんから声がかかって、よくわからないまま事務所に入って、初めてオーディションを受けた『ミュージカル テニスの王子様』でデビューして……。

スイッチが切り替わった瞬間があるとしたら、仕事をしている最中ですかね。実際に舞台に立ってみて、しばらくしてから「俺、この仕事をやっていくのかも」って。最初は目の前のことに必死で付いていくしかなかったんですよね。

――何か大きな出来事があったというよりは、ふと気づいたという感じですね?

そうですね。ちょうど大学に入る頃に仕事を始めたんですけど、仕事が忙しくてなかなか授業に出席できず、大学は途中で辞めちゃったんです。ここからまた通い直すのも大変だし、「これは腹くくって役者をやるしかない!」って。そんな気持ちで続けていくうちにやりがいも見出せるようになって、今に至っています。

――実際役者になって、イメージしていた役者像との違いは大きかったですか?

自分のことをいうわけではないですけど、テレビ越しに見る役者は“キラキラしたスター”じゃないですか。でも、実際には地道に台詞を覚えたり、撮影も体力勝負だったり、結構、泥臭い仕事なんだなって。“キラキラ”を見せるために、泥臭い思いをして、みんなに感動を届ける。良い意味でのギャップだと思います。

――芸能界に入った頃と今では、役者としての目標にも変化がありますか?

もちろん全然違います。最初は本当に周りも見えないし、やるべきことをガムシャラにやるしかなかった。今もまだまだですけど、9年くらいやってきて、色々な経験も積みました。それでもこの仕事って、すぐに感覚が逃げていくというか、「これで大丈夫だ」ということがないんですよね。

似通っている役でも必ず違いはあるので、「こう演じればいいんでしょ」というのが一切通用しない。だからこそ大変な仕事ではあるんですけど、そこが楽しみ甲斐のあるところなのかなって。きっと、いつまで経っても納得できないんだろうなと思います。

――納得したくない、ということもありますかね?

それもあります……けど、やっぱり納得したい!(笑)

――本音が出ましたね(笑)。

(笑)。でも、それは無理なんだと思います。本当に納得してしまったら、そこでストップしてしまう。その感覚は満たされないままだし、満たされちゃったら終わりなのかなっていう。ジレンマですね。

――最後に、役者をする上で大切にしている軸や信念、言葉を教えてください。

それこそ、今お話したことが最近は軸になっているかもしれません。やってもやっても満たされないし、正解が見つからない。けれども、それが正解なのかなと。常に探求できる、正解がないことの素晴らしさというか。その中で最善を尽くして、“自分がベストだったと思えるかどうか”が大切だと思っています。

結局、見る人の好みもあるし、捉え方も全然違うんですよね。「あのシーンが響いたのか」とか「そんなところにおもしろさを見出してくれるんだ」とか。そこはもう僕がどうがんばっても作用しえないところなので、見てくださる方に委ねることも必要なのかなと思っています。


撮影・取材:勝浦阿津希
スタイリスト:持田洋輔
ヘアメイク:生田アリサ

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